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SOINNとさくらインターネットが石狩データセンターでAI実証実験を開始、省エネ技術の実用化へ前進

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • SOINNとさくらインターネットが石狩データセンターでAI実証実験を開始
  • 省エネAI「E-1」による空調制御の自動化を検証
  • さくらのクラウド上でAIの学習を実施

SOINNとさくらインターネットが石狩データセンターでAI実証実験を開始

SOINN株式会社とさくらインターネット株式会社は2025年3月3日、SOINNが保有する省エネAI技術「E-1」を活用した実証実験を石狩データセンターで開始すると発表した。さくらインターネットが運営する石狩データセンターの室温管理データをパブリッククラウド「さくらのクラウド」上で学習させることで、特定のサーバールームの空調制御の自動化を目指すものである。[1]

本実証実験は、STARTUP HOKKAIDOが主催するオープンイノベーションプログラム「Local Innovation Challenge HOKKAIDO 2024」の採択案件として実施されることになった。実証実験の期間は2025年3月3日から同年3月31日までとなっており、SOINNは機械学習モデルの制作と空調制御のAI強化を担当することになる。

石狩データセンターは2011年11月の開所以来、北海道の冷涼な外気を活用した外気冷房によるエネルギー効率の向上を実現してきた。今回の実証実験では、さらなるエネルギー効率の向上と運用管理の省力化に向けた可能性を検証することになるだろう。

実証実験の概要まとめ

項目 詳細
実施期間 2025年3月3日~2025年3月31日
実験場所 さくらインターネット石狩データセンター
使用技術 省エネAI「E-1」
SOINNの役割 機械学習モデルの制作、空調制御とAI強化
さくらインターネットの役割 空調設備とさくらのクラウドの提供

省エネAI「E-1」について

省エネAI「E-1」とは、SOINNが開発した軽量な機械学習モデルを多数組み合わせて空調を効率的に制御するAI技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • クラウドとオンプレミスの両環境に対応可能
  • 国際標準規格BACnetに準拠し導入が容易
  • 全自動での学習と運用が可能

省エネAI「E-1」は、高度な情報セキュリティ管理が必要な建物にも提供可能な設計となっている。AIへの投入情報を開発元に開示する必要がなく、ユーザー側で直接AIを調整できる点が特徴的な技術だろう。

データセンターAI実証実験に関する考察

石狩データセンターにおける省エネAI「E-1」の実証実験は、データセンターの省エネルギー化という重要課題に対する具体的なアプローチとなっている。特に北海道の冷涼な気候を活かした外気冷房との組み合わせにより、より効果的なエネルギー効率の向上が期待できるだろう。

今後の課題として、AIによる空調制御の精度向上や予期せぬシステムトラブルへの対応が挙げられる。これらの課題に対しては、実証実験期間中のデータ収集と分析を通じて、制御パラメータの最適化やフェイルセーフ機能の強化が必要となるだろう。

将来的には、省エネAI技術の適用範囲を空調以外の設備制御にも拡大することで、データセンター全体の運用効率化が見込まれる。エネルギー効率の向上と運用コストの削減を両立させる新たな運用モデルの確立に期待が高まっている。

参考サイト

  1. ^ さくらインターネット. 「SOINNとさくらインターネットがAIを用いた省エネ技術による実証実験を石狩データセンターで開始 | さくらインターネット」. https://www.sakura.ad.jp/corporate/information/newsreleases/2025/03/03/1968218834/, (参照 25-03-05).

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