日本跡取り娘共育協会が女性後継者の影響力調査を実施、企業の成長とダイバーシティ経営の推進に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

一般社団法人日本跡取り娘共育協会は2025年3月7日、国際女性デーに合わせて女性後継者が事業承継後の企業成長にどのように寄与しているかを明らかにする調査結果を発表した。中小企業における後継者難が深刻な問題となる中で、女性が事業を承継することへの期待が高まっている状況が明確になった。^[1]

調査結果によると、女性後継者が経営を担う企業では売上・利益がともに52%増加し、業績向上に大きく貢献していることが判明した。さらに男性の育休取得が増加した企業が59%、女性の産育休取得が増加した企業が70%に達しており、柔軟な働き方への移行が着実に進んでいる。

承継後の具体的な取り組みとして、社内のデジタル化・DX推進が84%、業務改善が68%と基盤強化を進める一方で、新規事業立ち上げと新製品・サービス開発にも61%の企業が着手している。女性後継者が社内改革と成長戦略を両立させながら、企業の持続的な発展を実現していく姿が浮き彫りとなった。

ダイバーシティ＆インクルージョンとは、多様な人材を受け入れ、その個性や能力を活かす経営手法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

女性後継者による経営改革では、ダイバーシティ＆インクルージョンの推進が重要な役割を果たしている。非正規から正社員への転換や女性管理職の増加、育休取得の促進など、多様な人材が活躍できる環境整備を通じて、企業の持続的な成長を実現している。

女性後継者による経営改革の特徴として、社内制度の改革と成長戦略の両立が挙げられる。従業員との関係構築に71%が課題を感じながらも、デジタル化やダイバーシティ推進を通じて働きやすい環境を整備し、結果として売上・利益の向上につなげている点は高く評価できる。

今後の課題として、新規事業や新製品開発への投資を継続しながら、人材育成と組織基盤の強化をバランスよく進めていく必要がある。特に経営能力の獲得に77%が課題を感じている点から、経営者としてのスキルアップ支援が重要になってくるだろう。

女性後継者のネットワーク構築や育成プログラムの充実は、こうした課題解決の鍵となる。2025年4月からの「跡取り娘のための事業承継講座」開講は、次世代の女性経営者育成に向けた重要な一歩となり、中小企業の事業承継問題の解決にも貢献するものと期待される。

^ PR TIMES. 「女性後継者が企業成長を牽引！男性育休取得50％に上昇、新たな事業創出とダイバーシティ経営への貢献が明らかに | 一般社団法人日本跡取り娘共育協会のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000077234.html, (参照 25-03-11).

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