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公開：2025-03-19

PFUがNew RelicでScanSnap Cloudの監視を強化、問題検知から初動調査までの作業をゼロに

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• New RelicがPFUのScanSnap Cloud監視システムに採用
• 問題検知から初動調査までの作業工数をほぼゼロに削減
• 半日かかっていたシステムパトロール業務を解消

PFUがNew Relicを採用しScanSnap Cloudの監視体制を強化

New Relic株式会社は、PFUのイメージスキャナー向けクラウドサービス「ScanSnap Cloud」に対してオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」が採用されたことを2025年3月18日に発表した。世界シェアNo.1の業務用イメージスキャナーを開発・提供するPFUは、クラウドサービスとの連携により利便性を高めた「ScanSnapシリーズ」の付加価値向上を目指している。^[1]

ScanSnap Cloudは、Microsoft Azureの日本・北米・欧州の3リージョンから世界およそ40カ国にサービスを提供しており、ピーク時のオンライン処理は1分あたり650件に達している。マイクロサービスアーキテクチャへの移行に伴いシステム基盤が複雑化していたため、New Relicの導入によって顧客体験の定量的な把握と問題解決の迅速化を実現した。

New Relicの導入により、経験豊富なエンジニアの知見をプラットフォーム上に組み込むことで、若手メンバーでもベテランと同等の運用が可能になった。問題検知から初動調査までの作業工数がほぼゼロとなり、従来半日を要していたシステムパトロールの業務も解消され、運用効率の大幅な向上を実現している。

ScanSnap Cloudの監視体制まとめ

PFUの採用事例の詳細はこちら

オブザーバビリティについて

オブザーバビリティとは、システムの内部状態を外部から観測可能にする特性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• システムの振る舞いをリアルタイムに可視化
• 問題の早期発見と原因特定を支援
• パフォーマンスや顧客体験の定量的な測定が可能

PFUのScanSnap Cloudでは、New Relicのオブザーバビリティプラットフォームを活用することで、システムの状態をリアルタイムに把握し、問題の早期発見と解決を実現している。顧客体験の定量的な把握により、サービス品質の維持・向上にも大きく貢献している。

ScanSnap Cloudの監視体制強化に関する考察

New Relicの導入により、PFUのScanSnap Cloudは監視・運用・保守の効率化という点で大きな進展を遂げている。従来は経験豊富なエンジニアの知見に依存していた運用体制が、データドリブンな意思決定に基づく効率的な運用へと進化を遂げたことは、クラウドサービスの運用における一つの理想形を示している。

今後の課題として、マイクロサービスアーキテクチャの更なる複雑化や、グローバル展開に伴う地域ごとの要件への対応が挙げられる。New Relicを活用したモニタリング体制の強化と、運用ノウハウの蓄積・活用の仕組みづくりが、これらの課題解決の鍵を握ることになるだろう。

オブザーバビリティの重要性は今後も増大し続けると予想される。New Relicを活用したPFUの取り組みは、クラウドサービスの運用における先進的な事例として、他社のDX推進にも大きな示唆を与えることになるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「New Relicが、PFUのイメージスキャナー向けクラウドサービス「ScanSnap Cloud」の監視・運用・保守のノウハウを継承するために採用 | New Relic株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000109343.html, (参照 25-03-19).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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