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公開：2025-03-22

エプソンとアップサイクルが伝統工芸のデジタル化で共創を開始、会津から全国展開へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• エプソンがアップサイクルに加盟し会津から共創を開始
• アンテナショップ「TSUMUGI」で紙糸素材とデジタルプリント技術を組み合わせた商品開発
• 伝統工芸とデジタル技術の融合による地方創生を目指す

エプソンとアップサイクルの共創による伝統工芸デジタル化への取り組み

セイコーエプソン株式会社は2025年3月19日、一般社団法人アップサイクルとの共創を開始し、同法人への加盟を発表した。福島県会津若松市のアンテナショップ「TSUMUGI」において、サステナブルな紙糸素材とデジタルプリント技術を組み合わせた商品開発に取り組むことで、地域の伝統工芸とデジタル技術の融合を目指している。^[1]

一般社団法人アップサイクルは、現在48社が参加する資源の有効活用を目指すプラットフォームとして、廃棄される紙パッケージを紙糸にアップサイクルし、日本の伝統工芸と組み合わせた「TSUMUGI」ブランドを展開している。アンテナショップ「TSUMUGI」では、最新のガーメントプリンターSC-F1050を設置し、商品開発の技術サポートを行うことが決定した。

エプソンは会津若松市に拠点を設け、教育や伝統・芸術分野において地域密着型の活動を展開しており、会津木綿や会津型、会津漆器などの伝統工芸品の発展・持続を目指した取り組みを進めている。今回の共創により、全国の伝統工芸作家・クリエイターと共に、若年層やインバウンドを対象とした新たな地方コンテンツや体験型観光の創出を目指すことになった。

エプソンとアップサイクルの共創概要

アップサイクルについて

アップサイクルとは、廃棄物を新しい製品や素材に生まれ変わらせることで、より価値の高いものを創造するリサイクル手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 廃棄物を新たな価値を持つ製品に転換
• 環境負荷の低減と資源の有効活用を実現
• デザインや機能性を付加した創造的な再利用

一般社団法人アップサイクルでは、商品の包装紙など廃棄される紙パッケージを紙糸として再生し、伝統工芸と組み合わせることで新たな価値を創出している。この取り組みは、環境保護と伝統技術の継承を両立させる革新的なアプローチとして注目を集めている。

エプソンとアップサイクルの共創に関する考察

エプソンとアップサイクルの共創は、デジタル技術と伝統工芸の融合により、地方創生における新たな可能性を示している。特に、紙糸素材とデジタルプリント技術の組み合わせは、環境配慮型の製品開発と伝統技術の継承を両立させる画期的な取り組みとなるだろう。

ただし、伝統工芸品のデジタル化における課題として、職人の技術や伝統的な製法との調和が挙げられる。デジタル技術の導入によって伝統的な価値が損なわれないよう、慎重なバランス調整が必要となるだろう。

今後は、全国の伝統工芸作家・クリエイターとの連携を通じて、より幅広い商品展開や体験型コンテンツの創出が期待される。若年層やインバウンド向けの新たな価値提案により、伝統工芸の持続可能な発展モデルが構築できる可能性が高い。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「エプソンとアップサイクル、伝統×デジタルの拡大を目指して会津から共創開始 | セイコーエプソン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000269.000042912.html, (参照 25-03-22).
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