【CVE-2025-1517】Sina Extension for Elementor 3.6.0以下にXSS脆弱性、投稿者権限で悪用の可能性
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記事の要約
- Sina Extension for Elementorに深刻なXSS脆弱性を発見
- バージョン3.6.0以下の複数の機能に影響
- 投稿者以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
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Sina Extension for Elementor 3.6.0のXSS脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「Sina Extension for Elementor」のバージョン3.6.0以下に存在する深刻なXSS脆弱性を2025年2月26日に公開した。この脆弱性は、Fancy Text、Countdown Widget、Login Formのショートコードにおいて、ユーザー入力の検証と出力のエスケープが不十分であることに起因している。[1]
この脆弱性により、投稿者以上の権限を持つ認証済みの攻撃者が、任意のWebスクリプトをページに挿入することが可能となっている。挿入されたスクリプトは、影響を受けるページにアクセスしたユーザーの環境で実行される可能性があり、深刻なセキュリティリスクとなっている。
NVDによるCVSS評価では、この脆弱性の深刻度は「MEDIUM」であり、スコアは6.4と評価されている。攻撃には認証が必要であり、影響範囲は限定的だが、攻撃の実行条件は比較的容易であるとされ、早急な対応が推奨される。
Sina Extension for Elementorの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1517 |
影響を受けるバージョン | 3.6.0以下の全バージョン |
脆弱性の種類 | Stored Cross-Site Scripting |
影響を受ける機能 | Fancy Text、Countdown Widget、Login Formショートコード |
必要な権限 | 投稿者以上 |
CVSS評価 | 6.4(MEDIUM) |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 注入されたスクリプトは他のユーザーのブラウザ上で実行される
- セッション情報の窃取やフィッシング攻撃に悪用される可能性がある
今回のSina Extension for Elementorの脆弱性は、永続型(Stored)XSSに分類される。この種の攻撃は、悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、影響を受けるページにアクセスした全てのユーザーに対して実行されるため、特に危険度が高いとされている。
Sina Extension for Elementorの脆弱性に関する考察
WordPress用プラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性がある重要な問題である。特にElementorのような広く使用されているpage builderの拡張機能における脆弱性は、多くのサイトに影響を与える可能性があり、開発者による迅速な対応と利用者による適切なバージョン管理が不可欠だ。
今後はプラグインの開発段階において、入力値の検証やエスケープ処理などのセキュリティ対策をより強化する必要がある。特にショートコードの実装においては、ユーザー入力を扱う際の安全性確保が重要な課題となっているため、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストの導入を検討すべきだろう。
また、WordPressエコシステム全体として、プラグインのセキュリティレビューをより厳格化することも検討に値する。プラグインの審査プロセスを強化し、脆弱性の早期発見と修正を促進する仕組みを構築することで、同様の問題の再発を防ぐことが期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1517, (参照 25-03-27). 2479
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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