セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-29

【CVE-2025-2687】PHPGurukul eLearning System 1.0に無制限アップロードの脆弱性、リモート攻撃のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul eLearning System 1.0に深刻な脆弱性
• 画像ハンドラーで無制限アップロードが可能な状態
• リモートからの攻撃実行のリスクが発生

PHPGurukul eLearning System 1.0の脆弱性が発見

2025年3月24日、PHPGurukul eLearning System 1.0の/user/index.phpファイルにおいて、画像ハンドラーコンポーネントに重大な脆弱性が発見された。この脆弱性は無制限のファイルアップロードを可能にし、リモートからの攻撃実行のリスクが指摘されている。エクスプロイトコードは既に公開されており、実際の攻撃に利用される可能性が高い状態となっている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-2687として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは無制限アップロード（CWE-434）とアクセス制御の不備（CWE-284）に分類されている。CVSSスコアはバージョン4.0で5.3、バージョン3.1で6.3と評価され、いずれも中程度の深刻度とされているが、実際の影響は重大になる可能性がある。

脆弱性の攻撃には特権レベルは不要とされているものの、ユーザーインターフェースの操作が必要とされている。また、機密性、整合性、可用性のいずれにも影響を及ぼす可能性があり、システム管理者は早急な対策が求められる状況となっている。

PHPGurukul eLearning System 1.0の脆弱性詳細

無制限アップロードについて

無制限アップロードとは、Webアプリケーションにおいてファイルのアップロード機能に適切な制限が設けられていない脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ファイルタイプやサイズの検証が不十分
• 悪意のあるスクリプトファイルのアップロードが可能
• サーバー上でコード実行のリスクが存在

PHPGurukul eLearning System 1.0の場合、画像ハンドラーコンポーネントに存在する無制限アップロードの脆弱性により、攻撃者がリモートから悪意のあるファイルをアップロードできる状態となっている。この脆弱性は既にエクスプロイトコードが公開されており、早急な対策が必要とされている。

PHPGurukul eLearning System 1.0の脆弱性に関する考察

PHPGurukul eLearning System 1.0の脆弱性は、教育機関で使用されるeラーニングシステムにおける深刻なセキュリティ上の欠陥を示している。特に画像アップロード機能は一般的な機能であるにもかかわらず、基本的なセキュリティ対策が不十分であることが明らかになっており、同様の機能を持つ他のシステムにおいても再点検の必要性を示唆している。

今後は、ファイルアップロード機能におけるホワイトリスト方式の採用や、アップロードされたファイルの厳密な検証プロセスの実装が求められる。また、アップロードディレクトリの実行権限の適切な設定や、アップロードされたファイルの拡張子変更の強制なども、効果的な対策として検討すべきである。

教育機関向けシステムのセキュリティ強化は、学生や教職員の個人情報保護の観点からも重要性を増している。システム開発者には、セキュアコーディングガイドラインの遵守とともに、定期的なセキュリティ監査の実施が望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2687, (参照 25-03-29).
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