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公開：2025-04-02

メトロ電気工業が次世代型樹脂成形品エッジ処理システムを開発、自動車部品の生産効率と品質向上を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• メトロ電気工業が次世代型樹脂成形品エッジ処理システムを開発
• オレンジヒートとロボット技術を組み合わせた革新的なソリューション
• 自動車外装部品の生産効率向上と不良率低減を実現

メトロ電気工業と芝浦機械が開発した次世代エッジ処理システム

メトロ電気工業株式会社は芝浦機械株式会社の監修のもと、2025年4月1日に樹脂成形品エッジ処理ヒーター「オレンジヒート」とロボット技術を組み合わせた次世代型「樹脂成形品エッジ処理システム」を開発したことを発表した。本システムは自動車外装部品の生産効率向上と不良率低減を目的としており、従来のプラスチックのパーティングライン処理やバリ除去工程において革新的なソリューションとなっている。^[1]

従来の自動車外装成形品におけるバリやパーティングラインの除去作業は、作業者がバーナーやカッターを使用して手作業で行っており、時間と労力を要する課題があった。新システムは樹脂成形品エッジ処理ヒーター「オレンジヒート」とロボット技術の組み合わせにより、これらのプロセスを完全自動化することで作業者の負担軽減と生産現場の省人化を実現している。

メトロ電気工業が独自技術により実用化した「オレンジヒート」は、高純度炭素繊維を薄板状に加工しフィラメントとして利用した革新的な赤外線カーボンランプヒーターだ。耐熱性と赤外線透過性に優れた石英ガラス管内に不活性ガスとともに封入されており、従来のバーナーと比較して最大エネルギー密度が300kW/㎡以上と圧倒的な性能を誇っている。

樹脂成形品エッジ処理システムの特徴まとめ

パーティングライン処理について

パーティングライン処理とは、成形加工によって生じるパーティングライン（分割線）を目立たなくする仕上げ工程のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 外観品質の向上と高級感の付与
• 摩擦や接合部の問題防止
• 製品の安全性確保

自動車外装部品の製造において、パーティングライン処理は製品の品質と安全性を確保する重要な工程となっている。従来はバーナーやカッターによる手作業で行われていたが、作業者への負担や不良品発生のリスク、設備火災の危険性など多くの課題を抱えており、自動化による効率化が求められていた。

次世代型樹脂成形品エッジ処理システムに関する考察

次世代型樹脂成形品エッジ処理システムの最大の利点は、従来の手作業による処理を完全自動化することで作業者の負担を大幅に軽減できる点にある。特に自動車業界では品質基準が厳しく、熟練作業者の確保が課題となっていたが、本システムの導入により安定した品質を維持しながら省人化を実現できるようになるだろう。

一方で、導入にあたっては初期投資コストや既存の生産ラインとの統合、作業者の再教育などの課題も想定される。しかし長期的には生産効率の向上とコスト削減、作業環境の改善など多くのメリットが期待できるため、自動車業界以外の製造分野への展開も視野に入れた開発が望まれる。

今後は人工知能やIoT技術との連携により、さらなる処理精度の向上や予防保全、生産データの活用などが期待される。特に環境負荷の低減やエネルギー効率の改善は、持続可能な製造業の実現に向けた重要な要素となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「次世代エッジ処理の新基準！メトロ電気工業と芝浦機械が開発した「樹脂成形品エッジ処理システム」 | メトロ電気工業株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000093762.html, (参照 25-04-02).
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