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【CVE-2025-2625】CicadasCMS 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、リモート攻撃のリスクで緊急対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • CicadasCMS 1.0のページ機能にSQLインジェクションの脆弱性
  • リモートから攻撃可能でCVE-2025-2625として登録
  • CVSSスコアはバージョン4.0で中程度の5.3を記録

CicadasCMS 1.0のSQLインジェクション脆弱性

westboy社が開発するCicadasCMS 1.0において、/system/cms/content/page機能にSQLインジェクションの脆弱性が発見され2025年3月22日に公開された。この脆弱性はorderFieldとorderDirectionの引数操作によって発生し、リモートからの攻撃が可能となっている。exploitが一般に公開されており、攻撃に利用される可能性が高い状況だ。[1]

CVSSスコアはバージョン4.0で5.3を記録しており、深刻度は中程度と評価されている。攻撃の実行には低い特権レベルが必要であり、ユーザーインターフェースは不要とされているが、機密性や整合性、可用性への影響は限定的となっている。

CISAによるSSVCの評価では、攻撃の自動化は困難とされており、技術的な影響は部分的とされている。脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも入手可能な状態であることから、早急な対策が求められる状況となっている。

CicadasCMS 1.0の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-2625
影響を受けるバージョン CicadasCMS 1.0
脆弱性の種類 SQLインジェクション(CWE-89)
CVSSスコア(v4.0) 5.3(MEDIUM)
攻撃条件 リモートからの攻撃可能、低い特権レベルが必要
公開日 2025年3月22日

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、SQLクエリに不正なコードを挿入することでデータベースを操作する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • データベースの不正な操作や情報漏洩を引き起こす可能性がある
  • 入力値の検証が不十分な場合に発生しやすい脆弱性
  • 適切なパラメータ化やエスケープ処理で防御可能

CicadasCMS 1.0で発見された脆弱性は、orderFieldとorderDirectionパラメータの不適切な処理に起因している。この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも入手可能な状態であることから、管理者は早急なアップデートやセキュリティパッチの適用を検討する必要がある。

CicadasCMSの脆弱性に関する考察

CicadasCMSの脆弱性は、CMSシステムにおけるSQLインジェクション対策の重要性を改めて浮き彫りにした事例となっている。特にorderFieldやorderDirectionのようなデータベース操作に関わるパラメータの処理には、より慎重な実装と徹底的なセキュリティテストが必要だろう。この事例は、オープンソースCMSの開発においても、セキュリティバイデザインの考え方を取り入れることの重要性を示唆している。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューの強化やペネトレーションテストの実施が求められる。特にデータベース操作に関わる部分では、プリペアドステートメントの使用やパラメータのバリデーション強化など、より堅牢な実装方法の採用を検討する必要があるだろう。

また、今回の脆弱性はCVSSスコアこそ中程度であったが、攻撃コードが公開されている点は深刻である。CMSの開発者には、脆弱性が発見された際の迅速なパッチ提供体制の整備と、ユーザーへの適切な情報提供の仕組みづくりが期待される。セキュリティインシデントへの対応力強化は、製品の信頼性向上にも直結するはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2625, (参照 25-03-29).
  2. 1699

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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