【CVE-2025-2619】D-Link DAP-1620に重大な脆弱性、リモート攻撃の危険性が明らかに
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記事の要約
- D-Link DAP-1620に重大な脆弱性が発見
- Cookie Handlerのスタックベースバッファオーバーフロー
- CVSSスコア9.3でリモート攻撃が可能
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D-Link DAP-1620 1.03でスタックベースバッファオーバーフローの脆弱性が発見
2025年3月22日、D-Link DAP-1620 1.03のCookie Handler機能において、重大な脆弱性が発見されたことが公開された。この脆弱性は/storage内のcheck_dws_cookie機能に存在するスタックベースバッファオーバーフローに関するもので、リモートからの攻撃が可能であることが確認されている。[1]
この脆弱性はCVE-2025-2619として識別されており、CVSSスコアは最新のバージョン4.0で9.3を記録している。脆弱性の種類はCWE-121(スタックベースバッファオーバーフロー)とCWE-119(メモリ破損)に分類され、攻撃者は特別な権限なしでリモートから攻撃を実行できる可能性がある。
さらに深刻な問題として、この脆弱性は既にパブリックに公開されており、攻撃に利用される可能性が高い状態となっている。また、この問題はメーカーによるサポートが終了した製品に影響するため、修正プログラムの提供は期待できない状況だ。
D-Link DAP-1620の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-2619 |
影響を受ける製品 | D-Link DAP-1620 1.03 |
脆弱性の種類 | スタックベースバッファオーバーフロー |
CVSSスコア(v4.0) | 9.3(Critical) |
攻撃条件 | リモートから実行可能、認証不要 |
製品のサポート状況 | サポート終了 |
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スタックベースバッファオーバーフローについて
スタックベースバッファオーバーフローとは、プログラムのスタック領域に割り当てられたバッファの境界を超えてデータを書き込むことで発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- プログラムのスタック領域のメモリ管理の不備により発生
- 任意のコード実行やシステムクラッシュの原因となる可能性
- 情報漏洩やシステム制御の乗っ取りにつながる危険性
D-Link DAP-1620の脆弱性では、Cookie Handler機能のcheck_dws_cookieにおいてスタックベースバッファオーバーフローが発生する。この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも存在するため、影響を受ける機器のユーザーは代替製品への移行を検討する必要がある。
D-Link DAP-1620の脆弱性に関する考察
D-Link DAP-1620の脆弱性が重大な問題として注目される理由は、リモートからの攻撃が可能で特別な認証も必要としない点にある。さらに、この脆弱性を持つ製品はサポートが終了しているため、セキュリティパッチの提供も期待できず、ユーザーは深刻なセキュリティリスクにさらされ続けることになるだろう。
IoT機器のセキュリティ管理において、製品のライフサイクル管理の重要性が改めて浮き彫りとなった。特にネットワーク機器は攻撃の入り口として狙われやすく、サポート終了後も使用し続けることで組織全体のセキュリティリスクが高まる可能性があることから、計画的な機器の更新とセキュリティ対策の見直しが不可欠だ。
今後は、IoT機器メーカーによるサポート期間の明確な提示と、その期間内での確実なセキュリティアップデートの提供が求められる。同時に、ユーザー側もサポート状況を考慮した製品選定と、適切なタイミングでの機器更新を行う必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2619, (参照 25-03-29). 1975
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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