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公開：2025-04-02

SoVeCのARアプリ「XR CHANNEL」が大阪・関西万博ガスパビリオンに採用、VPS技術で没入感のある体験を提供

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SoVeCのARアプリ「XR CHANNEL」が大阪・関西万博のガスパビリオンに採用
• パビリオン周辺にメインキャラクター「ミッチー」がAR表示
• VPS技術による高精度な位置合わせで没入感のある体験を提供

SoVeCのロケーションベースARアプリが大阪・関西万博で活用へ

SoVeC株式会社は2025年4月13日より、大阪・関西万博の「ガスパビリオン おばけワンダーランド」にてロケーションベースARアプリ「XR CHANNEL」を活用したイベント「ウェルカムXR」を開始する。Visual Positioning System技術を用いることで、パビリオン周辺の空中にメインキャラクター「ミッチー」やおばけたちをARで表示させ、建物や風景とぴったり一致する位置に配置することが可能になった。^[1]

XR CHANNELアプリを起動しスマートフォンを空中にかざすことで、パビリオンの待機列エリアにおいて没入感のあるAR体験を楽しむことができる。アプリ内では、メインキャラクターのミッチーやおばけたちが待機列の近くを飛び回ったり、大屋根の上にアイテムが浮かんだりするなど、プロローグコンテンツとして楽しめる仕組みだ。

イベントは2025年4月13日から10月13日まで毎日9時から18時まで実施される予定で、日本ガス協会が主催する。アプリの利用にはiOS 15.0以降もしくはAndroid 12.0以降の対応端末が必要となり、夜間など暗所での利用や通信環境が不安定な場合は正常に動作しない可能性がある。

ウェルカムXRの実施概要

XR CHANNELの詳細はこちら

Visual Positioning Systemについて

Visual Positioning System（VPS）とは、現実世界のデジタルツインとなる3Dマップと、デバイスのカメラ画像を照合して高精度な位置情報を特定する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 3Dマップとカメラ画像の照合による正確な位置測位
• 向きや方位を含む高精度な位置情報の特定
• 現実空間とデジタルコンテンツの正確な位置合わせ

ガスパビリオンでの実装では、VPS技術によってARキャラクターやアイテムが建物や周囲の風景と正確に位置合わせされ、まるで実際にそこに存在するかのような没入感のある体験を実現している。この技術により、従来のARアプリケーションよりも精度の高い空間認識と表示が可能になった。

大阪・関西万博でのAR活用に関する考察

VPS技術を活用したARコンテンツの導入は、従来の展示体験に新たな価値を付加する可能性を秘めている。待ち時間を活用したプロローグコンテンツの提供は、来場者の満足度向上に寄与するだけでなく、パビリオン全体の体験価値を高める効果が期待できるだろう。

一方で、多数の来場者が同時にARアプリを使用する際の通信負荷や、スマートフォンの電池消費といった技術的な課題に対する対策が必要となる。混雑時の円滑な誘導や、天候による視認性の変化への対応など、運用面での工夫も重要になってくるだろう。

将来的には、ARコンテンツと実際の展示物との連携をさらに強化し、より深い没入感と学習効果を両立させた体験の創出が期待される。万博でのAR活用の成功は、今後の大規模イベントにおけるデジタル技術の活用方法に大きな示唆を与えることになるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「SoVeCのロケーションベースARアプリ「XR CHANNEL」が、大阪・関西万博『ガスパビリオン おばけワンダーランド』の「ウェルカムXR」に採用 | SoVeC株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000045734.html, (参照 25-04-02).
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