TOPPANエッジ、Sinumy、三菱HCキャピタルが顔認証とBluetooth技術を活用した多要素認証システムの実証実験を開始、ハンズフリーでの入退室管理を実現へ
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記事の要約
- 3社による顔認証とBluetooth技術を組み合わせた実証実験開始
- 新丸の内ビルディングで3週間の実証実験を実施
- 2025年度中のサービス提供開始を目指す
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高精度な多要素認証システムの実証実験が始動
TOPPANエッジ株式会社、Sinumy株式会社、三菱HCキャピタル株式会社の3社は2025年3月31日、新丸の内ビルディング内の三菱HCキャピタルオフィスにおいて顔認証とBluetooth技術を組み合わせた多要素認証システムの実証実験を開始すると発表した。本実証実験では、オフィス認証クラウドサービス「CloakOne」の顔認証機能とSinumyが提供する独自の非接触認証技術「Sinumy Technology」を組み合わせたシステムの検証を行うことになった。[1]
近年のオフィスセキュリティにおいて、顔認証システムの導入が進んでいるものの、生成AIによるディープフェイクやなりすまし・誤認証などのリスクが完全には防げない状況が続いている。現状の多要素認証では、認証媒体を扉やゲートなどの認証端末に近づける必要があり、入退出の際に人の滞留が発生するなど利便性に課題があった。
本実証実験の特徴として、Bluetoothを活用したハンズフリー認証に関して複数の特許を取得しているSinumyの技術により、従来のBluetoothと比較して10倍以上の位置精度を実現している。スマートフォンを認証機器に近づける必要がなく、自社開発の時間差認証方式によりセキュリティも確保されており、スリープ状態のスマートフォンでの認証も可能になっている。
多要素認証システムの実証実験まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
実施期間 | 2025年3月31日~4月18日 |
実施場所 | 新丸の内ビルディング内 三菱HCキャピタルオフィス |
参加者数 | 100人(予定) |
使用技術 | CloakOne(顔認証)、Sinumy Technology(Bluetooth認証) |
今後の展開 | 2025年度中のサービス提供開始予定、来場受付や決済などへの拡充 |
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多要素認証システムについて
多要素認証システムとは、複数の認証要素を組み合わせてセキュリティを強化する認証方式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 生体認証、所持認証、知識認証など異なる要素の組み合わせ
- 単一要素での認証と比較してセキュリティレベルが向上
- なりすましや不正アクセスのリスクを低減
本実証実験で使用される多要素認証システムでは、TOPPANエッジの顔認証技術とSinumyのBluetooth認証技術を組み合わせることで、従来の顔認証とICカードによる認証と比較して約2.5倍の高速化を実現している。高いセキュリティを維持しながら、利便性の向上も図られた認証システムとなっている。
スマート認証の実証実験に関する考察
今回の実証実験は、オフィスセキュリティにおける利便性と安全性の両立という長年の課題に対する画期的な取り組みとなっている。特に従来の多要素認証における人の滞留という問題に対し、ハンズフリーでの認証を実現することで、オフィスの入退室管理における新たな可能性を示すものとなるだろう。
一方で、生体認証データやBluetooth通信の暗号化、スマートフォン紛失時のセキュリティ対策など、実用化に向けては様々な課題が存在している。これらの課題に対しては、暗号化技術の強化やリモートでのデバイス制御機能の実装など、包括的なセキュリティ対策の検討が必要になってくるだろう。
将来的には、オフィス入退室管理だけでなく、来場受付や決済などへの応用も期待される。特に非接触での認証ニーズが高まる中、本システムの活用範囲は更に広がる可能性があり、新たなビジネス価値の創出にもつながることが期待される。
参考サイト
- ^ TOPPANエッジ株式会社. 「TOPPANエッジ、Sinumy、三菱HCキャピタルが、顔認証と独自のBluetooth®技術を組み合わせたスマート認証の実証実験を開始 | TOPPANホールディングス株式会社」. https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2025/03/newsrelease250331_1.html, (参照 25-04-02). 6487
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