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【CVE-2025-1622】GDPR Cookie Complianceプラグインに深刻な脆弱性、マルチサイト環境でも攻撃可能な問題が発覚

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • GDPR Cookie Complianceプラグインに高権限ユーザーによるXSS脆弱性
  • バージョン4.15.7未満が影響を受ける深刻な問題
  • マルチサイト環境下でも攻撃が可能な設定の不備

GDPR Cookie Compliance 4.15.7未満のXSS脆弱性

WordPressプラグインのGDPR Cookie Complianceにおいて、バージョン4.15.7未満に深刻な脆弱性が発見され、2025年3月16日に公開された。この脆弱性は管理者権限を持つユーザーによる格納型クロスサイトスクリプティング攻撃を可能にするもので、unfiltered_html機能が無効化されているマルチサイト環境下でも攻撃が実行可能となっている。[1]

脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で3.5(Low)と評価されており、攻撃の実行には高い権限が必要とされるものの、技術的な難易度は低いとされている。攻撃が成功した場合、機密性と整合性に影響を与える可能性があるが、可用性への影響は確認されていない。

この脆弱性はWPScanによって報告され、CVE-2025-1622として識別されている。攻撃の自動化は現時点で確認されておらず、技術的な影響は部分的なものとされているが、影響を受けるバージョンのプラグインを使用しているサイトは早急なアップデートが推奨される。

GDPR Cookie Compliance脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-1622
影響バージョン 4.15.7未満
CVSS評価 3.5(Low)
攻撃条件 高権限ユーザーによるアクセス必要
脆弱性タイプ 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79)

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される脆弱性を悪用
  • 攻撃が成功すると、ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行可能
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックなどの攻撃に悪用される可能性

GDPR Cookie Complianceの脆弱性は、プラグインの設定値が適切にサニタイズされていないことに起因している。この問題は特に管理者権限を持つユーザーによって悪用される可能性があり、マルチサイト環境下でもunfiltered_html機能の制限を回避して攻撃が可能となっている。

GDPR Cookie Complianceの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、特に高権限ユーザーによる攻撃を想定した対策が不十分である場合が多く見受けられる。GDPR Cookie Complianceの事例では、マルチサイト環境下でのセキュリティ制限を回避できる深刻な問題が明らかになっており、プラグイン開発における入力値の検証と出力のエスケープ処理の重要性を再認識させられる。

今後は特にマルチサイト環境下での権限管理とセキュリティ機能の検証が重要になってくるだろう。WordPress本体のセキュリティ機能に依存するのではなく、プラグイン側でも独自の入力値検証とサニタイズ処理を実装することで、同様の脆弱性を防ぐことが可能となる。

また、CVSSスコアが比較的低く評価されているものの、実際の攻撃シナリオでは深刻な影響をもたらす可能性がある。プラグインの開発者はセキュリティテストの強化と定期的なコードレビューを行い、特に権限管理に関連する部分での脆弱性の作り込みを防ぐ取り組みが求められる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1622, (参照 25-04-07).
  2. 1289

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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