リコージャパンがAI・WE事業戦略説明会開催、オンプレLLMキット発表とWE事業200億円目標示す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

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リコージャパンがAI・WE事業戦略説明会開催、オンプレLLMキット発表とWE事業200億円目標示す

記事の要約
リコージャパン、AIとWE事業の戦略説明会を開催しオンプレLLMキットを発表
リコージャパンのAI・WE事業戦略の概要
オンプレミスLLMについて
参考サイト

記事の要約

リコージャパンがAIとWE事業の戦略説明会を開催
オンプレミスLLMスターターキット提供開始を発表
WE事業は2025年度売上200億円超を目指す方針

リコージャパン、AIとWE事業の戦略説明会を開催しオンプレLLMキットを発表

リコージャパン株式会社は2025年4月7日、AI事業および新事業であるWE（ワークプレイスエクスペリエンス）事業に関する事業戦略説明会を開催し、高セキュリティなオンプレミス環境での生成AI活用を支援する「RICOH オンプレLLMスターターキット」の同日からの提供開始を公開した。このスターターキットは導入から運用までをワンストップで支援する伴走型ソリューションであり、企業のAI活用における課題解決を目指すものだ。^[1]

説明会は、DXやAIを顧客に紹介するショールームとしての役割も担うRICOH BIL TOKYOで開催され、AI事業の現状として2024年11月に開始したAIエバンジェリスト育成プログラムの進捗が報告された。候補生からは社内業務改善に関するAI活用アイデアが244件集まり、中小企業支援サイトの事例検索・要約など、具体的な社内実践プロジェクトが進められている状況である。

一方、WE事業においては、ハイブリッドワークの定着など変化するオフィス環境のニーズに対応する「RICOH Smart Huddle」コンセプトを推進し、2024年度第3四半期までの累計売上高が前年比11%増の144億円に達したことが明らかにされた。リコージャパンは今後もAVインテグレーションや空間マネジメントを強化し、2025年度にはWE事業で売上高200億円超を目指す計画である。

リコージャパンのAI・WE事業戦略の概要

項目	詳細
説明会開催日	2025年4月7日
発表事業	AI事業、WE事業
AI事業新発表	RICOH オンプレLLMスターターキット提供開始（2025年4月7日より）
オンプレLLMキット内容	GPUサーバー、リコー製700億パラメータLLM、Dify、その他ソフトウェア、導入・運用支援
オンプレLLMキット価格	1500万円から（税別）
AIエバンジェリスト育成	2024年11月開始、2025年度に認定・新規育成開始予定
WE事業コンセプト	RICOH Smart Huddle（ワークプレイスデザイン、コミュニケーションサービス、空間デザイン）
WE事業売上実績	2024年度第3四半期累計144億円（前年比11%増）
WE事業売上目標	2025年度 200億円超
WE事業人材育成	スマートハドルスペシャリスト（2026年度認定目標90人）

RICOH オンプレLLMスターターキットの詳細はこちら

オンプレミスLLMについて

オンプレミスLLMとは、自社のサーバーやデータセンターなど、組織が管理するプライベートなITインフラストラクチャ内で運用される大規模言語モデル（Large Language Model）のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

外部のクラウドサービスを経由せず、組織内の閉じたネットワークで処理が完結する
プロンプトや学習データなどの機密情報が外部に漏洩するリスクを低減できる
API利用料などの従量課金が発生せず、コスト管理がしやすい場合がある

リコージャパンが提供を開始した「RICOH オンプレLLMスターターキット」は、まさにこのオンプレミスLLMの活用を企図したソリューションであり、特にセキュリティ要件の厳しい企業や、自社データを活用して独自のAI環境を構築したいというニーズに応えるものである。クラウド型LLMの利便性も認識しつつ、リコージャパンは顧客の状況に応じてオンプレミス型とクラウド型のハイブリッド提供を強みとしていく方針だ。