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公開：2025-04-24

ベネッセとコドモンが保育AI機能の共同開発プロジェクトを開始、業務効率化と保育の質向上を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ベネッセとコドモンがAI機能開発プロジェクトを開始
• 保育現場の業務負荷軽減と記録作成の効率化を実現
• 児童票や要録作成をAIがサポートする新機能を導入

保育AIによる業務効率化と保育の質向上を目指す共同開発

株式会社ベネッセスタイルケアグループと株式会社コドモンは、2025年2月より保育現場における子どもの成長記録をサポートするAI機能の共同開発プロジェクト「こどもストーリー」を開始した。このプロジェクトでは、保育ドキュメンテーションに蓄積された記録をAIが解析・要約し、児童票や要録作成の効率化を図ることで、保育者の業務負担を大幅に軽減することを目指している。^[1]

保育現場では従来、日誌や指導案をもとに定期的な児童票や年次要録の作成が必要とされており、過去の記録を振り返って再構成する作業に多大な時間を要していた。AIによる保育業務の効率化により、保育者は一人ひとりの子どもと向き合う時間を確保し、より丁寧な保育の実現が可能になるだろう。

プロジェクトへの参画施設には、新たに開発される保育AIサービスの試用版への優先申込権が付与され、開発状況や検証結果などの最新情報が提供される。募集期間は2025年12月頃までを予定しており、多くの保育施設からのフィードバックを取り入れながらサービスの改善を進めていく方針だ。

こどもストーリープロジェクトの概要

プロジェクト参加申し込みはこちら

保育ドキュメンテーションについて

保育ドキュメンテーションとは、保育現場における日々の子どもたちの活動や成長を写真とコメントで記録するシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 日誌や連絡帳との連携機能を備えた統合的な記録システム
• 保育の振り返りから計画までを一貫して管理可能
• 保育者間および保護者との情報共有を効率化

コドモンとベネッセスタイルケアグループが共同開発した保育ドキュメンテーションは、保育ICTシステム「CoDMON」の中核機能として多くの施設で活用されている。単なる記録機能だけでなく、保育業務の効率化と保育の質向上を両立させる仕組みとして高い評価を得ている。

保育AIによる業務効率化に関する考察

AIによる保育記録の効率化は、保育者の作業負担を軽減するだけでなく、子どもたちの成長をより細やかに観察・記録することを可能にする画期的な取り組みである。特に児童票や要録作成に費やしていた時間を子どもとの関わりに充てられるようになることで、保育の質的向上が期待できるだろう。

ただし、AIによる自動化が進むことで、保育者の経験や直感に基づく重要な気づきが見落とされる可能性も考えられる。保育者の専門性とAIの効率性をいかにバランスよく組み合わせていくかが、今後の重要な課題となるだろう。

将来的には、蓄積されたデータを活用した子どもの発達傾向の分析や、個別の成長に合わせた保育プログラムの提案など、AIの活用範囲を更に拡大していくことが期待される。保育現場のデジタルトランスフォーメーションを進める上で、このプロジェクトが重要な一歩となるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「保育AIで業務負荷を軽減　ベネッセとコドモン、「こどもストーリープロジェクト」を共同始動 | 株式会社ベネッセスタイルケアグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000160719.html, (参照 25-04-24).
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