日本ナレッジがAIテスト自動化ツールを開発、探索的テストFaRSeT-#の自動実行で品質向上を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

日本ナレッジ株式会社は、機械学習を活用した独自探索的テスト手法「FaRSeT-#」の自動実行を可能とする、テスト自動化ツールの開発を2025年4月28日に発表した。高度化・複雑化するソフトウェア開発におけるQA活動を大きく支援し、これまで以上に顧客の品質向上に寄与することが期待されている。^[1]

本ツールでは、AIによる仕様書やWebページ情報の解析により、自然言語での直感的なテスト指示が可能となっている。複雑なプログラミングスキルを必要とせず、テストケースや自動テストコードの自動生成が実現できるため、テスト自動化の敷居を大幅に下げることに成功した。

さらに、AIが仕様把握や過去のテスト結果分析、不具合情報分析を自動で行うことで、重点的にテストすべき内容を自動生成・実行することが可能になった。従来は人間が行っていた作業を効率化し、より高速な不具合発見と品質向上を実現している。

項目	詳細
提供開始時期	β版：2025年10月、正式版：2026年4月
主要機能	AIによる仕様解析、自然言語でのテスト指示、自動テストコード生成
特徴	FaRSeT-#の自動実行、低工数での導入、直感的な操作性
AIの活用範囲	仕様把握、テスト結果分析、不具合情報分析、テストケース生成

探索的テストとは、テスト設計と実行を同時並行で進める柔軟なテスト手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

日本ナレッジの「FaRSeT-#」は、従来の探索的テストをAIで強化し、優先度の高い機能や品質特性を分析して効率的にテストを実施することを可能にした。テスト自動化ツールにこの手法を組み込むことで、より効果的な品質向上を実現している。

このテスト自動化ツールの最大の利点は、AIによる自然言語処理を活用することで、専門的なプログラミング知識がなくてもテスト自動化が実現できる点である。これにより、テスト担当者の技術的な障壁を大きく下げ、より多くの組織でテスト自動化の導入が進むことが期待できるだろう。

一方で、AIによる自動化が進むことで、テスト担当者のスキル低下や、AIが見落とす可能性のある特殊なケースへの対応が課題となる可能性がある。テスト担当者の専門性を維持しながら、AIとの効果的な協業体制を構築することが重要になってくるだろう。

今後の展望として、機械学習モデルの継続的な改善により、より高度なテストケースの自動生成や、新しい種類の不具合の検出能力の向上が期待される。さらに、DevOpsツールチェーンとの連携強化により、継続的なテスト自動化の実現も視野に入れることができる。

^ PR TIMES. 「独自探索的テスト手法「FaRSeT-#」も自動実行可能な、AIを活用した独自のテスト自動化ツールを開発 | 日本ナレッジ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000039167.html, (参照 25-04-30).

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