デザイン

DESIGN

公開：2024-12-06

ニッコーがバスルームの新概念bath side livingを発表、空間の境界を緩やかにつなぐ革新的なアプローチ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• バンクチュールが新たな間取り概念「bath side living」を提案
• 木材を活用したバストイやモジュールドレッサーを開発
• オリジナルサウンドデザインとブランドブックを公開

ニッコーがバスルームの新概念「bath side living」を展開

ニッコー株式会社は、オーダーメイドシステムバスブランド「BAINCOUTURE」を通じて、バスルームの価値を拡張する新たな概念「bath side living」を2024年12月5日に発表した。浴室・脱衣所・廊下・寝室などの空間を緩やかに繋ぎ、部屋ごとの機能にグラデーションを作ることで新たな余白を設計する取り組みが始まっている。^[1]

バンクチュールはこれまでに1万台を超えるバスルーム空間を創り上げてきた実績を持ち、顧客の暮らし方に合わせた1点物のデザインを提供してきた経験から、現代社会における真の安らぎの場としてのお風呂の重要性を再認識している。お風呂まわりの間取り自体の固定観念を取り払うことで、潜在的なニーズに応えようとしている。

新たな取り組みの一環として、株式会社マルホンと共同開発したバストイや、株式会社Teseraと共同開発したモジュールドレッサーなど、革新的な製品を発表している。また、サウンドデザイナーのShimon Hoshino氏とのコラボレーションによるオリジナルアルバム「bath side living」も制作され、バスルーム空間の新しい可能性を追求している。

bath side livingの新製品まとめ

バストイ製品の詳細はこちら

モジュラーファニチャーについて

モジュラーファニチャーとは、様々な長さのフレームを組み合わせて多様な形状の家具を作ることができるシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• フレームと板材を自由に組み合わせ可能
• シェルフやデスクなど多機能な形状に変形可能
• ライフスタイルの変化に合わせて拡張性が高い

バンクチュールが採用したTeseraのモジュラーファニチャーは特許取得済みの独自のモジュールシステム機構を備えている。洗面化粧台としての機能を保ちながら、使用者のライフスタイルに合わせて形状を変更できる柔軟性を持ち合わせており、bath side livingの考え方を具現化する製品となっている。

bath side livingに関する考察

バンクチュールが提案する「bath side living」は、従来の浴室空間の概念を根本から見直す画期的な取り組みである。特に空間のグラデーションという発想は、現代の生活様式に適応した新しい住空間デザインの可能性を示唆しており、今後の住宅設計に大きな影響を与える可能性がある。

一方で、防水性や換気などの技術的な課題、建築基準法との整合性、施工時の専門性の確保などが課題として考えられる。これらの課題に対しては、先進的な建材や施工技術の開発、法規制への適切な対応、施工業者への充実した研修プログラムの提供などが解決策として挙げられるだろう。

今後は、IoT技術やスマートホームシステムとの連携、環境負荷を考慮したサステナブルな製品開発、さらなる空間活用の提案など、多角的なアプローチが期待される。バスルーム空間が単なる入浴の場から、心身のリフレッシュや家族のコミュニケーションを促進する場へと進化していく可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「オーダーメイドシステムバスブランド「バンクチュール」、お風呂とその前後の過ごし方そのものを見つめ直す、これからの新たな間取りの概念を展開 | ニッコー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000031345.html, (参照 24-12-06).

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