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公開：2024-12-06

協和ホールディングスが本田技研工業浜松工場に1800kW太陽光発電設備を設置、オンサイトPPAモデルで脱炭素化を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 協和HDが1800kWの太陽光発電設備を施工完了
• 屋根と駐車場に各900kWのパネルを設置
• 本田技研浜松工場でPPA事業を展開

東京ガスエンジニアリングソリューションズのオンサイトPPA事業向け太陽光発電設備が稼働開始

協和ホールディングス株式会社は、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社が実施するPPA事業向けの太陽光発電設備を本田技研工業株式会社細江船外機工場に2024年4月より稼働を開始した。設備は屋根900kWと駐車場900kWの合計1800kWの発電容量を有しており、長期的な脱炭素化に向けた取り組みの一環として導入されている。^[1]

本プロジェクトでは特注のカーポート架台を採用し、建築確認申請と施主の要求仕様を満たす設計を実現している。また575W両面発電パネルを採用することで裏面からの発電も可能となり、発電効率の向上を実現することができた。

高圧・低圧での系統分けによる最適設計を採用し、屋根3箇所と駐車場1箇所の飛び飛びのパネル配置を2系統に分類した。また50kWと111kWの2機種のPCSを効率よく構成することで、電力ロスを最小限に抑えることに成功している。

太陽光発電設備の概要

協和ホールディングスの詳細はこちら

オンサイトPPAについて

オンサイトPPAとは、発電事業者が需要家の敷地や建物に太陽光発電システムを設置し、発電した電力を需要家に供給する事業モデルのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 需要家の初期投資なしで再生可能エネルギーの導入が可能
• 長期契約による安定的な電力供給が実現
• 発電設備の保守・運用は事業者が実施

協和ホールディングスと東京ガスエンジニアリングソリューションズは、オンサイトPPAモデルを活用することで、本田技研工業の脱炭素化を支援している。両面発電パネルや特注カーポート架台の採用により、限られたスペースでの効率的な発電を実現することが可能となっている。

太陽光発電設備の工事に関する考察

協和ホールディングスが採用した4工区に分けた段階的な施工アプローチは、駐車場の利用効率を維持しながら工期短縮を実現した効果的な手法といえる。また特注カーポート架台と両面発電パネルの組み合わせは、限られた敷地を最大限に活用する上で重要な選択であった。

今後の課題として、高圧・低圧の2系統構成による複雑な運用管理や、両面発電パネルの裏面発電効率の季節変動への対応が挙げられる。これらの課題に対しては、遠隔監視システムの導入や発電効率のデータ分析による運用最適化が有効な解決策となるだろう。

長期的な視点では、蓄電池システムとの連携によるさらなる電力利用効率の向上や、AI技術を活用した発電予測・制御の高度化が期待される。本プロジェクトで得られた知見は、今後の大規模太陽光発電設備の設計・施工において重要な参考事例となるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「オンサイトPPA事業1800kW太陽光発電設備の施工について | 協和ホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000133329.html, (参照 24-12-06).

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