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スギノマシンがCNT向け溶剤系分散剤IMa-UNDPを販売開始、セルロースナノファイバーで高分散化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

スギノマシンがCNT向け溶剤系分散剤IMa-UNDPを販売開始、セルロースナノファイバーで高分散化を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • スギノマシンがCNT向け溶剤系分散剤IMa-UNDPを販売開始
  • 天然由来のセルロースを原料とした分散剤を開発
  • スターバースト装置と併用でCNTの高分散化を実現

スギノマシンのIMa-UNDPによるCNTの高分散化を実現

株式会社スギノマシンは独自開発のセルロースナノファイバーをカーボンナノチューブの分散剤として応用し、溶剤系分散剤IMa-UNDPを2024年12月5日から販売開始した。IMa-UNDPは天然由来のセルロースを原料としたナノファイバーの極長繊維タイプの乾燥体であり、同社の湿式微粒化装置スターバーストとの併用により優れた分散性と減粘効果を実現している。[1]

カーボンナノチューブは導電性や熱伝導性に優れた特性を持つ材料として電気自動車やリチウムイオン電池電極の導電助剤として需要が高まっている。既存の分散剤は熱や物理的なダメージに弱い課題があったが、IMa-UNDPはセルロースナノファイバーの立体斥力により、CNTの優れた分散と減粘効果を実現している。

IMa-UNDPはPVPと比較して1/10の添加量でCNTの分散が可能であり、分散液を希釈してマイクロスコープで観察するとCNTの凝集が見られず高分散していることが確認できる。FE-SEMによる塗膜観察でもCNTの繊維形状が保持されており、電気特性や熱伝導性などの機能向上が期待されている。

IMa-UNDPの特徴まとめ

項目 詳細
製品名 極超繊維IMa-UNDP
提供単位 100g (チャック付アルミ袋)
特徴 CNTの優れた分散と減粘効果
添加量 PVPの1/10量で分散可能
用途 電気自動車、リチウムイオン電池電極の導電助剤
IMa-UNDPの詳細はこちら

カーボンナノチューブについて

カーボンナノチューブとは、炭素原子のみで構成された直径がナノメートルサイズの円筒状物質であり、以下のような特徴を持つ。

  • 強度、熱伝導性、導電性に優れた材料特性
  • ナノメートルサイズの微細な円筒構造
  • 電池電極材料などへの応用が可能

カーボンナノチューブの分散技術は電気自動車用リチウムイオン電池の性能向上において重要な要素となっている。均質で高分散したCNT分散液の製造には適切な分散剤の選択が不可欠であり、IMa-UNDPのような新しい分散剤の開発によって電池性能の向上が期待されている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「カーボンナノチューブ向け 溶剤系分散剤「IMa-UNDP」の提供開始 | 株式会社スギノマシンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000070070.html, (参照 24-12-06).

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