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公開：2024-12-09

NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルが海洋ごみ2,000kg回収を達成、データ駆動型の環境保全活動が本格化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルが海洋ごみ2,000kg回収を達成
• 硬質プラスチックが全体の約1/4を占める結果に
• 2024年度からビーチクリーンマニュアルを整備し調査を強化

クリーンオーシャンアンサンブルの海洋ごみ回収実績が新たな段階へ

海洋ごみ問題の解決に向けて活動するNPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、2024年11月16日のビーチクリーン活動において海洋ごみの総回収量が2,000kgを突破したことを発表した。回収された海洋ごみの総量は2,003.78kgに達し、その中でも硬質プラスチックが重量ベースで全体の約4分の1を占める結果となっている。^[1]

クリーンオーシャンアンサンブルは2024年度から、ビーチクリーン活動における分別回収の手順やごみの計量方法、写真撮影のガイドラインを定めた「ビーチクリーンマニュアル」を新たに整備している。香川県小豆島の多尾海岸で毎月実施されるビーチクリーン活動では、独自開発した「海洋ごみMAP」アプリを活用してデータの収集と分析が行われている。

海洋ごみの回収データは、特定地域におけるごみの種類や量の把握に活用されており、効率的な回収手法の確立やコスト算出、さらには流出源の特定や抑制策の検討にも貢献している。団体は今後も活動を継続し、さらなるごみの回収と海洋環境の保全に取り組んでいく方針だ。

海洋ごみ回収の実績データまとめ

ビーチクリーンマニュアルについて

ビーチクリーンマニュアルとは、海洋ごみの回収活動を効率的かつ科学的に実施するための標準化された手順書のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 分別回収の具体的な手順と基準を明確化
• ごみの計量方法と記録手順を標準化
• 写真撮影によるデータ収集方法を体系化

クリーンオーシャンアンサンブルが2024年度から導入したビーチクリーンマニュアルは、海洋ごみの効率的な回収とデータ収集を実現している。このマニュアルに基づく活動により、海洋ごみの種類や量の正確な把握が可能となり、効果的な対策立案に貢献している。

海洋ごみ回収活動に関する考察

クリーンオーシャンアンサンブルによる海洋ごみの回収活動は、データに基づいた科学的なアプローチという点で高く評価できる。海洋ごみMAPアプリを活用したデータ収集と分析は、回収活動の効率化だけでなく、ごみの発生源特定にも役立っているだろう。

しかし今後は、回収したごみの処理方法や再資源化の課題に直面する可能性がある。特に硬質プラスチックが全体の約4分の1を占めている現状を考えると、リサイクル体制の整備や処理コストの確保が重要な課題となってくるだろう。

将来的には、海洋ごみの回収活動をさらに効率化するためのAI技術の導入や、国際的なネットワークの構築が期待される。特にモザンビークやベトナムでの活動展開を考えると、現地のニーズに合わせた活動モデルの確立が不可欠になってくるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル、海洋ごみ総回収量2,000kgを達成しました | NPO法人Clean Ocean Ensembleのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000110850.html, (参照 24-12-09).

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