コアがCagou IT点呼で業務前自動点呼の先行実施に対応、運送業界の業務効率化に向け大きな一歩

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

株式会社コアは国土交通省が定める業務前自動点呼の先行実施要領を受け、クラウド型点呼システムCagou IT点呼の機能拡充を2024年12月9日に発表した。この対応により自動車運送事業者は業務前自動点呼の先行実施にいち早く参加でき、点呼の自動化による運行管理業務の効率化が可能になっている。^[1]

業務前自動点呼の先行実施は2024年12月末まで申請を受け付けており、実施期間は2025年3月31日までとなっている。国土交通省委託事業事務局への申請が受理されることで、規定要件を満たした事業者による業務前自動点呼が実施可能になるのだ。

Cagou IT点呼は運行管理者と運転者双方の業務負荷削減をコンセプトに開発されたクラウド型システムである。遠隔点呼やIT点呼、電話点呼、対面点呼、業務後自動点呼に加え、今回の業務前自動点呼への対応により、より柔軟な運行管理が実現できるだろう。

項目	詳細
申請受付期限	2024年12月末
実施期間	2025年3月31日まで
対応点呼方式	遠隔点呼、IT点呼、電話点呼、対面点呼、業務後自動点呼、業務前自動点呼
端末要件	専用端末不要、既存のモバイル端末で利用可能
操作性	直感的な画面設計、ガイド付きの簡単操作
コスト	国交省補助金対象、機器取得経費の1/2まで補助

業務前自動点呼とは、運行管理者の立会いなしで運転者が自動的に点呼を行えるシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

業務前自動点呼システムは2023年度に実証実験が実施され、制度化に向けた要件の検討が進められてきた。乗務可否の判断には多様なケースが想定されるため、より多くの事業者による実証が必要とされ、現在は先行実施による検証が進められている。

クラウド型点呼システムが業務前自動点呼に対応したことで、運送業界の人手不足や長時間労働という課題解決に向けた大きな一歩となる。専用端末が不要でモバイル端末を利用できる点は、導入のハードルを下げ、特に中小規模の運送事業者にとって大きなメリットとなるだろう。

一方で、自動点呼における乗務可否の判断基準の確立や、システムの信頼性確保が今後の課題として挙げられる。特に、アルコールチェックや体調確認など、安全運行に直結する項目については、より綿密な検証と基準の策定が必要になってくるだろう。

業務前自動点呼の本格的な制度化に向けては、先行実施で得られたデータや課題を着実にフィードバックしていく必要がある。運送業界全体のDX推進と安全性の両立を図るためにも、システムの継続的な改善と運用ノウハウの蓄積が不可欠だ。

^ PR TIMES. 「クラウド型点呼システム「Cagou IT点呼」業務前自動点呼　先行実施の機器要件に対応 | 株式会社コアのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000070745.html, (参照 24-12-09).

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