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公開：2024-12-09

ソニーネットワークコミュニケーションズコネクトと東急建設が集合住宅の高遮音化技術を共同研究、居室間の音環境改善へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ソニーネットワークコミュニケーションズコネクトと東急建設が高遮音化技術の共同研究を開始
• 自住戸内の居室間における音環境の改善を目指す取り組み
• 2024年12月のJAPAN BUILD TOKYOに技術展示を予定

集合住宅における高遮音化技術の共同研究開始

ソニーネットワークコミュニケーションズコネクト株式会社と東急建設株式会社は、2024年12月9日に集合住宅における自住戸内居室間の高遮音化技術に関する共同研究の開始を発表した。テレワークの定着や多人数参加型オンラインゲームの普及により、自住戸内での生活音を取り巻く環境が急速に変化している背景を受けての取り組みである。^[1]

従来の集合住宅における遮音性能の基準は隣戸間を対象としており、自住戸内の居室間については明確な基準が設けられていなかった。近年のライフスタイルの変化に伴い、家庭内の居室間における音の問題が顕在化してきており、快適な音環境を実現するための新たな技術開発が求められている。

本共同研究では、ソニーネットワークコミュニケーションズコネクトが高速インターネット回線「NURO 光 Connect」の集合住宅への一括導入を通じてニーズ把握と新しいアプリケーションの提案を担当し、東急建設は音響技術のノウハウと研究施設を活用した技術研究を実施する。

高遮音化技術の共同研究まとめ

遮音性能について

遮音性能とは、音の伝搬を防ぐ建築構造や材料の性能を指す技術的指標であり、快適な住環境を実現する上で重要な要素となる。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 壁や床などの建築部材による音の透過や伝搬の低減効果
• 周波数特性に応じた遮音性能の評価基準
• 居住空間の用途や要求性能に基づく設計指標

集合住宅における遮音性能は、日本建築学会の推奨基準や事業主の設計標準などにより、主に隣戸間を対象として規定されてきた。しかし近年のライフスタイルの変化により、自住戸内の居室間における遮音性能の向上が新たな課題として注目されている。

集合住宅の高遮音化技術に関する考察

テレワークやオンラインゲームの普及による生活音の多様化は、従来の集合住宅設計における遮音性能の考え方に大きな転換を迫るものである。特に自住戸内での音環境の改善は、快適な住空間の実現において重要な要素となっており、高遮音化技術の開発は時代のニーズに応える取り組みといえるだろう。

今後は、遮音技術の向上だけでなく、居住者のライフスタイルや住宅の使用実態に基づいた設計基準の確立が求められる。また、インターネット環境と連携した新しいアプリケーションの開発によって、より柔軟な音環境のコントロールが可能になることが期待される。

一方で、高遮音化技術の導入にあたっては、コストや施工性、既存住宅への適用可能性などの課題も存在する。これらの課題に対して、両社の技術力を活かした効率的な解決策の提案が望まれるところだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ソニーネットワークコミュニケーションズコネクト㈱と東急建設㈱集合住宅における自住戸内居室間の「高遮音化技術」の共同研究を開始 | ソニーネットワークコミュニケーションズコネクト株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000137423.html, (参照 24-12-09).

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