AI

エーアイ

公開：2024-12-11

TENHOが日本リスキリングコンソーシアムのAI人材育成白書に寄稿、生成AI人材の育成方法論を提示

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TENHOがAI人材育成白書に寄稿協力を実施
• AI活用スキルを持つ人材育成の方法論を提示
• 6000名のコンソーシアム会員を対象に調査を実施

日本リスキリングコンソーシアムがAI人材育成白書を公開

生成AIに関する研修・導入支援事業を展開するTENHOは、グーグル合同会社が主幹事を務める日本リスキリングコンソーシアムの参画パートナーとして、AI人材育成白書への寄稿協力を2024年12月9日に発表した。AI人材育成における現状課題とその解決策となる具体的かつ再現性のあるAI人材育成方法論を提示することで、企業のAI活用促進を支援している。^[1]

世界の生成AI市場は2022年の約90億ドル規模から2027年には1,200億ドルに達すると予測されており、多岐にわたる産業への浸透が期待されている。一方で日本企業の生成AI導入率は18か国中16位で平均40%に対して24%と低い水準にとどまっており、AI人材育成の重要性が一層高まっている。

AI人材育成白書では、技術者や開発スキルを有するスペシャリストではなく、生成AIを活用して業務で具体的な成果を上げることができる人材をAI人材と定義している。全国のコンソーシアム会員約6,000名を対象にAI学習に関する調査を実施し、AI人材育成に不可欠な3要素を基に構成される育成サイクルを提言した。

日本リスキリングコンソーシアムの概要

リスキリングについて

リスキリングとは、急速なデジタル化やAI技術の進歩に対応するため、既存の職務に必要なスキルを更新したり、新たなスキルを習得したりする学び直しのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• デジタルスキルやAIリテラシーの向上に重点
• 既存の職務スキルの更新と新規スキルの習得を包含
• 企業や自治体と連携した実践的な学習機会の提供

日本リスキリングコンソーシアムでは、企業や自治体などの団体代表者が対象の社員・職員を団体会員として登録し、指定プログラムの受講状況を一括管理できる機能も提供している。経済同友会との戦略的パートナーシップを締結し、実践的なトレーニングプログラムの提供や政府と連動したデジタルリスキリング支援を推進している。

AI人材育成白書に関する考察

AI人材育成白書の公開は、日本企業のAI活用促進において重要な一歩となるだろう。特に技術者だけでなく一般の業務従事者を対象としたAI人材の定義と育成方法論の提示は、企業全体でのAI活用レベルの底上げにつながる可能性が高い。日本企業の生成AI導入率が国際的に見て低い現状を改善する具体的な指針として機能することが期待される。

一方で企業規模や業種によってAI活用のニーズや課題は大きく異なるため、より細かな業界別・規模別の育成方法論の開発が今後の課題となるだろう。また育成サイクルの実効性を高めるためには、具体的な成功事例の蓄積と共有、そして継続的な改善プロセスの確立が不可欠だ。

リスキリングコンソーシアムには、AI人材育成の取り組みを通じて日本企業のデジタル競争力強化を支援する役割が期待される。企業や自治体との連携をさらに強化し、より多くの実践的な学習機会を提供することで、日本全体のAI活用レベルを向上させることができるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「TENHO、日本リスキリングコンソーシアム「AI人材育成白書」に寄稿協力 | 株式会社TENHOのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000116947.html, (参照 24-12-11).
2. デジタル庁. https://www.digital.go.jp/
3. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html
4. 厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/index.html
5. 総務省. https://www.soumu.go.jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧