経済

ECONOMY

公開：2024-12-12

JAPANサッカーカレッジが新潟県へ及ぼす経済波及効果が16億円と算定、地域活性化への貢献が明確に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JAPANサッカーカレッジの経済波及効果が16億円と算定
• 在籍者数は483人で開校時から1.13倍に増加
• Jリーグ60クラブ中59クラブで卒業生が活躍

JAPANサッカーカレッジの新潟県への経済波及効果

全国唯一のサッカー総合専門学校であるJAPANサッカーカレッジは、2024年12月10日に令和5年度の新潟県および聖籠町への経済波及効果を発表した。第四北越リサーチ＆コンサルティング株式会社による算定の結果、総合効果は16億200万円となり、地域経済への重要な貢献が明らかになっている。^[1]

JAPANサッカーカレッジは平成14年の開校以来、在籍者数の増加傾向が続いており、平成19年の428人から令和5年には483人まで増加している。毎年の入学者の9割以上が県外出身者であり、若年層の新規流入による地域活性化に大きく寄与しているのだ。

地域との連携にも積極的に取り組んでおり、小学生向けのサッカー教室「週末体験クラブ」を13年間継続して開催している。また聖籠町の防災や農業に関する課題検討と解決策の提案、クリーン作戦への参加など、学生主体の地域貢献活動も展開している。

経済波及効果の内訳

経済波及効果について

経済波及効果とは、特定の部門での消費や投資による需要が、その部門の生産を誘発し、さらに他の部門の生産も連鎖的に誘発していく現象のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 直接効果による初期の生産誘発
• 原材料・部品購入による1次間接波及
• 雇用者所得増加による2次間接波及

JAPANサッカーカレッジの場合、学内経費や教職員・学生の消費支出などの新規需要額が直接効果として10億9100万円となっている。さらに原材料や部品等の購入による1次間接波及効果が3億2300万円、雇用者所得の増加による2次間接波及効果が1億8800万円と算定されたことで、地域経済への多面的な貢献が明らかになった。

JAPANサッカーカレッジの地域貢献に関する考察

JAPANサッカーカレッジの経済波及効果は、単なる数値以上の意義を持っており、地域の若年層流入と人材育成の両面で重要な役割を果たしている。特に入学者の9割以上が県外出身者であることは、地域の人口動態にとって大きな意味を持ち、将来的な地域活性化の基盤となる可能性が高いだろう。

一方で、今後は地域との連携をより深化させ、防災や農業といった地域課題への取り組みをさらに発展させることが求められる。学生による企画提案やクリーン作戦への参加は、地域と学校の関係性を強化する重要な活動であり、これらの継続的な実施と拡充が望ましいだろう。

また、Jリーグクラブへの就職率の高さは、スポーツビジネスの人材育成機関としての価値を示している。今後は地域スポーツの振興や地元企業とのさらなる連携強化を通じて、新潟県のスポーツ産業の発展にも貢献することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「JAPANサッカーカレッジが新潟県、聖籠町へ及ぼす経済波及効果に関する外部機関算定結果について～経済波及効果は16億円と算定～ | 株式会社NSGホールディングスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001568.000032951.html, (参照 24-12-12).

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