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公開：2024-12-11

サイクループがサブスク不正情報共有プラットフォームSubsCieldを導入、事業者間でのブラックリスト共有による被害防止へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SubsCieldの導入でサブスク事業者間の不正情報共有が可能に
• 不正利用データベースをAPI連携で効率的に共有可能
• サイクループが導入を決定しサブスク業界の発展に貢献

サブスク事業者向け不正情報共有プラットフォームSubsCieldの導入開始

サイクループ株式会社は日本サブスクリプションビジネス振興会が提供を開始する共創型不正情報共有プラットフォーム『SubsCield』の導入準備を2024年12月10日より開始した。SubsCieldは増加する不正利用による被害を未然に防ぐために開発されたサービスで、サブスク事業者が保持する不正利用者のブラックリストを共有することが可能になるのだ。^[1]

サブスクサービスにおいて未払いや盗難、個人情報の不正利用などの問題が発生しており、多くがチャージバックという仕組みによって事業者が補填する必要がある状況が続いていた。SubsCieldはこれらの課題を解決するため、不正な消費者による注文を未然に検知し事業者の損失を軽減する機能を実装している。

最大の特徴として、API連携を活用した利用企業間での不正利用者データベースの共有機能が挙げられる。他社が蓄積した不正利用データを活用することで、より精度の高い検知と迅速な対応が可能になり、サブスク業界全体の健全な発展につながることが期待されている。

SubsCieldの機能まとめ

チャージバックについて

チャージバックとは、クレジットカード決済において利用者が取引を否認した際に発生する返金処理のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 不正利用や未承認取引の際の消費者保護制度
• 事業者が返金額を負担する必要がある
• サブスクビジネスにおける重要なリスク要因

電動アシスト自転車のサブスクリプションサービスを提供するサイクループにとって、チャージバックは事業運営上の大きな課題となっている。SubsCieldの導入によって不正利用を事前に検知することで、チャージバックのリスクを軽減し、より安定した事業運営が可能になることが期待されている。

SubsCieldに関する考察

SubsCieldの導入によってサブスク事業者間での不正利用情報の共有が可能になることは、業界全体にとって大きな前進となるだろう。特にAPI連携による効率的なデータベース共有機能は、各事業者が個別に対応していた不正利用対策を統合的に行えるようになり、運用コストの削減にもつながることが期待できる。

一方で、不正利用者データベースの運用においては、個人情報保護やデータの正確性の担保が重要な課題となる可能性が高い。各事業者が登録する情報の基準を統一し、誤登録や悪用を防ぐための仕組みづくりが今後の重要な検討事項となるだろう。

今後はSubsCieldの活用事例が蓄積されることで、より効果的な不正利用対策の手法が確立されることが期待される。サブスク業界全体での取り組みとして、不正利用防止の知見やノウハウの共有を進め、より安全で信頼性の高いサービス提供を実現できる基盤となることが望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「共創型不正情報共有プラットフォーム『SubsCield（サブスクシールド）』の採用を決定 | サイクループ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000070247.html, (参照 24-12-11).

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