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MANAGEMENT

公開：2024-12-26

SMFLみらいパートナーズとKDXがARAVESTを設立、アジア太平洋地域のアセットマネジメント事業を本格展開

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SMFLみらいパートナーズとKDXがARAの私募ファンド事業を取得
• 新会社ARAVESTの設立でアジア太平洋地域の投資拡大へ
• 第一号案件としてConrad Seoulへの共同投資を実行

SMFLみらいパートナーズとKDXによるアジア太平洋地域のアセットマネジメント事業取得

SMFLの戦略子会社であるSMFLみらいパートナーズとKDXは、ESR Group Limitedとの合意のもと2024年12月25日にARA Asset Management Limitedの私募ファンド事業を取得した。新会社ARAVESTはSMFLみらいパートナーズが70%、KDXが30%を出資する形で設立され、CEOにはMoses K. Song氏が就任することが決定している。^[1]

新会社ARAVESTは、シンガポール、オーストラリア、韓国に主要拠点を構え、約1.4兆円の運用資産残高を保有するアジアを代表するアセットマネジメント会社として運営されることになった。SMFLグループの財務基盤と資金調達力、KDXとARAのアジア太平洋地域を中心としたアセットマネジメントのノウハウを相互に活用することで、シナジーの最大化を図ることになるだろう。

第一号案件として、SMFLみらいパートナーズとARAVESTは韓国のビジネスエリアであるソウル市ヨイド地区に位置するラグジュアリーホテルConrad Seoulへの共同投資を実施した。仁川・金浦空港からのアクセスが良好な立地を活かし、平日のビジネス需要と週末のインバウンド観光客の需要を効果的に取り込むことが期待される。

ARAVEST設立による事業展開まとめ

アセットマネジメントについて

アセットマネジメントとは、不動産や有価証券などの資産を効率的に運用・管理することを指す投資運用業務のことである。以下のような特徴が挙げられる。

• 投資家から委託された資産の価値最大化を目指す運用手法
• 多様な投資対象を組み合わせたポートフォリオ管理
• リスク分散と収益性の両立を図る専門的なマネジメント

近年では、グローバルな投資機会の拡大に伴い、クロスボーダー投資の重要性が増している。特にアジア太平洋地域では、経済成長を背景に不動産投資市場が拡大しており、専門的な知見と現地ネットワークを持つアセットマネジメント会社の役割が注目を集めているのだ。

ARAVESTの設立に関する考察

ARAVESTの設立は、日本の金融サービス企業がアジア太平洋地域での事業展開を本格化させる重要な一歩となることが期待される。SMFLグループの安定した財務基盤とKDXの不動産運用ノウハウの融合により、新たな投資機会の創出と資産運用ビジネスの拡大が見込まれるだろう。

一方で、各国の規制環境や経済情勢の違いに対応した運用戦略の構築が課題となる可能性がある。現地のビジネス慣習や法規制への適切な対応、リスク管理体制の整備が、事業の成功を左右する重要な要素となってくるだろう。

今後は、デジタル技術を活用した運用プラットフォームの構築やESG投資への取り組みも重要になってくる。アジア太平洋地域における持続可能な成長を支える投資機会の創出と、投資家への新たな価値提供が期待されるところだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「アジア太平洋地域のアセットマネジメント事業の取得について | 三井住友ファイナンス＆リース株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000084204.html, (参照 24-12-26).

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