経済

ECONOMY

公開：2024-12-22

キャピタランド・インベストメントがウィンゲートを2億豪ドルで買収、オーストラリアのプライベート・クレジット事業を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CLIがウィンゲートを2億豪ドルで買収
• プライベート・クレジット事業の拡大とオーストラリアでの展開強化
• 運用資産総額が1,150億シンガポールドルに拡大へ

CLIによるウィンゲートの戦略的買収でグローバル展開を加速

キャピタランド・インベストメント・リミテッド（CLI）は2024年12月16日、オーストラリアの大手プライベート・クレジット投資運用マネージャーであるウィンゲート・グループ・ホールディングスの買収を発表した。買収額は2億豪ドルにアーンアウトを加えた金額となり、オーストラリアでのプライベート・クレジット事業の強化とポートフォリオの拡大を目指している。^[1]

ウィンゲートは200億豪ドルを超える350件以上の不動産取引実績を有し、CLIのディールオリジネーションネットワークと機関投資家へのアクセスを強化する存在となっている。CLIはこの買収を通じて戦略的資本とネットワークでウィンゲートのプラットフォームを強化し、2024年9月にはオーストラリア・クレジッドプログラムを2億6,500万豪ドルで組成している。

買収完了後、CLIのファンド運用資産総額は1,150億シンガポールドルに達する見込みとなっている。オーストラリアにおけるFUMも30%以上増加して83億シンガポールドルとなり、2028年までに2,000億シンガポールドルのFUM達成という目標に向けた重要な一歩となるだろう。

CLIの買収による事業拡大効果まとめ

プライベート・クレジットについて

プライベート・クレジットとは、銀行などの伝統的な金融機関を介さない直接的な企業向け融資や不動産融資を指す投資形態である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 機関投資家による直接的な融資提供
• 柔軟な融資条件と迅速な意思決定
• 不動産や企業向けの特化型投資商品

オーストラリアのプライベート・キャピタル市場は過去18か月間で33%成長し、運用資産は1,390億豪ドルに達している。2028年までに1,460億豪ドルの不動産ローン資金調達ギャップが予測されており、現地に根付いたリスク評価の専門知識を持つプライベート・クレジットの事業者にとって大きな機会となっている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「キャピタランド・インベストメント、ウィンゲートの戦略的買収を発表　プライベート・クレジット投資事業の拡大とオーストラリアでのプレゼンスを強化 | キャピタランド・ジャパン 株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000082076.html, (参照 24-12-22).

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