経済

ECONOMY

公開：2025-02-04

大手飲食チェーン3社が紙カップの共同回収リサイクルを開始、年間60トン規模のペーパータオル再生を目指す取り組み

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 大手3社が紙カップの共同回収・リサイクルを開始
• 回収した紙カップをペーパータオルとして再利用
• 2025年末までに年間60トン規模への拡大を目指す

大手飲食チェーン3社による紙カップリサイクルの取り組み開始

日本マクドナルド、日本ケンタッキー・フライド・チキン、タリーズコーヒージャパン、王子ホールディングスの4社は、店舗で使用された紙カップを共同回収しペーパータオルとしてリサイクルする取り組みを2025年1月30日より開始した。王子ホールディングスが独自に確立した技術により、プラスチックラミネート加工された紙カップから効率的にパルプを回収することが可能になっている。^[1]

東京都内の各社近接店舗から発生する使用済み紙カップは定期的に回収され、集積場所に集約された後にリサイクル処理が施される。従来は各社が独自に紙カップの回収とリサイクルに取り組んできたが、より効果的な廃棄物削減と温室効果ガス排出量の削減を目指し、共同での取り組みを決定したのだ。

現時点での想定回収量は年間約12トンであるが、2025年末までには実施店舗を拡大することで年間約60トン規模まで拡大する計画を立てている。紙カップリサイクルとしては最大級の規模となり、サーキュラーエコノミーの実現に向けた重要な一歩となるだろう。

紙カップリサイクルの概要

サーキュラーエコノミーについて

サーキュラーエコノミーとは、資源を循環させる経済の仕組みのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 使用済み製品を再び原材料として活用する持続可能な仕組み
• 廃棄物を最小限に抑え資源を効率的に利用
• 環境負荷を低減し持続可能な社会の実現を目指す

紙カップは耐水性を持たせるためにプラスチックラミネート加工が施されており、従来は古紙回収に適さず大部分が焼却処分されていた。王子ホールディングスが確立した技術により、使用済み紙カップから効率的にパルプを回収しペーパータオルとして再利用することが可能になったのである。

参考サイト

1. ^ マクドナルド公式サイト. 「ニュースリリース | マクドナルド公式」. https://www.mcdonalds.co.jp/company/news/2025/0131a/, (参照 25-02-04).

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