【CVE-2024-13758】CP Contact Form with PayPalでCSRF脆弱性を確認、管理者権限での不正操作が可能に
記事の要約
- CP Contact Form with PayPalでCSRF脆弱性を確認
- バージョン1.3.52以前のすべてのバージョンに影響
- 管理者への不正リクエストによる割引コード追加が可能
CP Contact Form with PayPalのCSRF脆弱性
WordPressプラグインのCP Contact Form with PayPalにおいて、バージョン1.3.52以前のすべてのバージョンでクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性が確認され、2025年1月30日に公開された。この脆弱性は関数cp_contact_form_paypal_check_init_actions()におけるnonceの検証が不適切もしくは欠如していることに起因している。[1]
この脆弱性はWordFenceによって発見され、識別番号【CVE-2024-13758】として登録されている。CVSSスコアは6.5(MEDIUM)と評価され、攻撃者は特別な権限を必要とせずにネットワーク経由で攻撃を実行できるが、ユーザーの操作が必要となる。
未認証の攻撃者は、サイト管理者をリンクのクリックなどの操作に誘導することで、偽造されたリクエストを通じて不正な割引コードを追加することが可能となる。この脆弱性に対して、開発元のcodepeopleは修正版の提供を開始している。
CP Contact Form with PayPalの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13758 |
影響を受けるバージョン | 1.3.52以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | クロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352) |
CVSSスコア | 6.5(MEDIUM) |
攻撃条件 | ユーザーの操作が必要 |
発見者 | Krzysztof Zając |
クロスサイトリクエストフォージェリについて
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)とは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、正規のユーザーになりすまして不正なリクエストを送信する攻撃のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの認証情報を利用した不正なリクエストの実行
- 被害者の意図しない操作を強制的に実行
- proper nonce検証による防御が可能
WordPressプラグインにおけるCSRF脆弱性は、適切なnonce検証の実装が欠如している場合に発生する可能性が高い。CP Contact Form with PayPalの事例では、cp_contact_form_paypal_check_init_actions()関数でのnonce検証が不適切であったため、攻撃者は管理者権限を持つユーザーを騙して不正な割引コードを追加することが可能となった。
CP Contact Form with PayPalの脆弱性に関する考察
CP Contact Form with PayPalにおけるCSRF脆弱性の影響は、プラグインの性質上、ECサイトの運営に重大な影響を及ぼす可能性がある。不正な割引コードの追加が可能になることで、攻撃者は金銭的な損害を引き起こすことができ、特に小規模なビジネスにとって深刻な問題となる可能性が高い。
この脆弱性は、WordPressプラグインの開発においてセキュリティ実装の重要性を再認識させる事例となっている。特にECサイト関連のプラグインでは、金銭的な被害に直結する可能性があるため、nonceによる認証やユーザー入力の検証など、基本的なセキュリティ対策の徹底が不可欠だ。
今後は、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストの導入が期待される。WordPressのエコシステム全体でセキュリティ意識を高め、特に決済関連のプラグインに対する厳格なセキュリティレビューの仕組みを確立することが重要である。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13758, (参照 25-02-07).
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