【CVE-2024-13700】WordPressプラグインEmbed Swagger UI 1.0.0に認証済みユーザーによるXSS脆弱性が発見、早急な対策が必要に
記事の要約
- WordPressプラグインEmbed Swagger UIに脆弱性が発見
- バージョン1.0.0以前で認証済みユーザーによる攻撃が可能
- クロスサイトスクリプティングの脆弱性が深刻な問題に
Embed Swagger UI 1.0.0の認証済みユーザーによるXSS脆弱性
WordPressプラグインEmbed Swagger UIにおいて、バージョン1.0.0以前に認証済みユーザーによる格納型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS)の脆弱性が2025年1月30日に発見された。この脆弱性は、プラグインのwpsguiショートコードにおけるユーザー入力の不適切なサニタイズと出力エスケープに起因しており、深刻度は「MEDIUM」と評価されている。[1]
この脆弱性は【CVE-2024-13700】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは低いが利用者の関与は不要とされており、スコープへの影響があるとされている。
spanrig社が開発したEmbed Swagger UIプラグインでは、Contributorレベル以上の権限を持つ認証済みユーザーが、悪意のあるスクリプトをページに挿入することが可能となっている。挿入されたスクリプトは、影響を受けるページにアクセスしたユーザーのブラウザ上で実行される可能性があるため、早急な対策が必要となっている。
CVE-2024-13700の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2024-13700 |
公開日 | 2025年1月30日 |
影響を受けるバージョン | 1.0.0以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS) |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
必要な権限レベル | Contributor以上 |
クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
- 挿入されたスクリプトは他のユーザーのブラウザ上で実行される
- セッションの盗取やマルウェアの配布などに悪用される可能性がある
格納型クロスサイトスクリプティングは特に深刻な脆弱性であり、一度挿入されたスクリプトがデータベースに保存される特徴がある。Embed Swagger UIの脆弱性では、認証済みユーザーがwpsguiショートコードを介して悪意のあるスクリプトを挿入し、そのページにアクセスした他のユーザーに影響を与える可能性があるため、早急なアップデートが推奨される。
Embed Swagger UIの脆弱性に関する考察
Embed Swagger UIの脆弱性が認証済みユーザーからの攻撃を受けやすい点は、内部からの攻撃リスクという観点で重要な警鐘となっている。WordPressの多くの組織では複数の投稿者やエディターが存在しており、これらのユーザーが悪意を持って行動した場合、または正規のアカウントが乗っ取られた場合に深刻な被害が発生する可能性があるだろう。
今後はプラグインの開発段階における入力値のバリデーションとサニタイズの強化が不可欠となる。特にショートコードのような柔軟な機能を提供する場合、ユーザー入力に対する厳格なチェックと、出力時のエスケープ処理の徹底が重要となってくるだろう。WordPressのセキュリティチームとプラグイン開発者の連携強化も期待される。
また、組織のセキュリティ管理者は、プラグインのアップデート管理だけでなく、ユーザー権限の定期的な見直しも必要となる。不要な権限を持つアカウントの削除や、必要最小限の権限設定の徹底など、包括的なセキュリティ対策の実施が求められる。多層的な防御戦略の構築が今後のWebサイト運営には不可欠だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13700, (参照 25-02-07).
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