ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2025-02-07

SDSホールディングスがブロックチェーン基盤のカーボンクレジット市場実証に参加、J-クレジットの流通活性化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SDSホールディングスがKlimaDAO JAPAN MARKETの実証に参加
• ブロックチェーン基盤でJ-クレジットのトークン化を実現
• カーボンクレジット市場の活性化と透明性向上を目指す

SDSホールディングスがブロックチェーン基盤カーボンクレジット市場の実証に参加

株式会社SDSホールディングスは2025年2月5日、KlimaDAO JAPAN株式会社が開始したブロックチェーン基盤のカーボンクレジットマーケット「KlimaDAO JAPAN MARKET」のベータ版実証への参加を発表した。世界のカーボンクレジット市場は約39兆円規模であり、日本市場は2030年に3,000億円規模になると予測されている。^[1]

本実証では、グローバルで稼働中のスマートコントラクト「Carbonmark API」を活用し、ブロックチェーン技術によるJ-クレジットのトークン化市場の有益性を検証する。実証参加企業・自治体によるクローズド環境での売買実証を行い、2025年春より一般公開される予定だ。

SDSホールディングスは本実証において、J-クレジットトークンの購入者および販売者として参加する。カーボンニュートラルの実現に向けて、J-クレジットの流通拡大と技術的・商業的な課題の確認を目的としている。

KlimaDAO JAPAN MARKETの特徴まとめ

ブロックチェーン技術について

ブロックチェーン技術とは、分散型台帳技術の一つで、取引記録を改ざん困難な形で保持・共有するシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データの改ざんが極めて困難な高いセキュリティ性
• 中央管理者不要の分散型システム構造
• 取引の透明性と追跡可能性の確保

カーボンクレジット市場においてブロックチェーン技術を活用することで、取引の透明性が向上し、信頼性の高い市場が形成される。スマートコントラクトによる自動取引や、クレジットの分割・統合など、革新的なサービスの実現も可能となる。

KlimaDAO JAPAN MARKETに関する考察

ブロックチェーン技術を活用したカーボンクレジット市場の実証は、従来の市場が抱える流動性の低さや取引の不透明性といった課題解決に向けた重要な一歩となる。J-クレジットのトークン化により、取引の簡素化と効率化が実現し、市場参加者の裾野が広がることが期待できるだろう。

一方で、ブロックチェーン技術を活用した新しい取引システムの導入には、法規制への対応や既存の取引システムとの整合性確保が課題となる。技術面での信頼性確保と、利用者の理解促進に向けた取り組みが今後の普及の鍵を握るだろう。

将来的には、MRVシステムとの連携によりクレジットの発行から流通までをブロックチェーン上で一貫して管理することが可能となる。カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが加速することで、気候変動対策の新たな展開が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「SDSホールディングス｜ブロックチェーン基盤カーボンクレジット市場「KlimaDAO JAPAN MARKET」の実証に参加 | 株式会社SDSホールディングスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000145473.html, (参照 25-02-07).

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