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デンソーウェーブがORiN3 Runtimeを開発、マルチプラットフォーム対応で産業DXを加速

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

デンソーウェーブがORiN3 Runtimeを開発、マルチプラットフォーム対応で産業DXを加速

PR TIMES より


記事の要約

  • デンソーウェーブが統合ミドルウェアORiN3 Runtimeを開発
  • マルチプラットフォーム対応とマイクロサービス対応が特長
  • 産業全体のIoT活用とDX推進に貢献

デンソーウェーブの統合ミドルウェアORiN3 Runtime開発

デンソーウェーブは産業のIoT活用によるDX推進に貢献する統合ミドルウェアORiN3 Runtimeを2025年2月12日から提供開始した。ORiN3 Runtimeは製造業で培った知見を活かし、多様な産業分野でのデータ統合と活用を実現する画期的なソリューションとなっている。[1]

デンソーウェーブは1970年代から産業用ロボットの開発に携わり、2006年にはFA機器のデータ通信に対応したORiN2 SDKの提供を開始し、Windows OSのPCから各FA機器への統一的なアクセスを実現してきた。新製品のORiN3 Runtimeは、農業や医療分野を含む多様な産業のDX推進に向けて、AI活用およびデータ収集を可能にする機能を実装している。

ORiN3 Runtimeの大きな特徴として、Windows OSだけでなくRaspberry Pi OSを含むLinuxなど様々な動作環境に対応したマルチプラットフォーム対応がある。また、プロバイダとリモートエンジンの機能分離によるマイクロサービス対応により、必要な機能のみを選択的に導入できるようになった。

ORiN3 Runtimeの対応環境まとめ

項目 詳細
対応OS Ubuntu 24.04/22.04, Red Hat Enterprise Linux 9/8, Raspberry Pi OS Bookworm, Windows 11/10, Windows Server 2022/2019/2016
アーキテクチャ Arm64, x64
コンテナ環境 Docker, WSL 2
ベース技術 gRPC
セキュリティ TSL/SSL

マイクロサービスについて

マイクロサービスとは、アプリケーションを小規模な独立したサービスの集合として構築するソフトウェアアーキテクチャの手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 各サービスが独立して開発・デプロイ可能
  • サービス単位でのスケーリングが容易
  • 必要な機能のみを選択的に実装可能

ORiN3 Runtimeではマイクロサービスアーキテクチャを採用することで、プロバイダとリモートエンジンの機能を分離している。この設計により、低スペックPCでも必要最小限の機能のみを実装でき、システムリソースの効率的な活用が可能となった。

ORiN3 Runtimeに関する考察

ORiN3 Runtimeのマルチプラットフォーム対応は、産業用機器の統合管理における大きな進歩となる可能性が高い。特にRaspberry Piのようなローコストデバイスやクラウド環境での利用が可能になることで、中小企業でも本格的なIoTシステムの構築が実現できるようになるだろう。

一方で、異なるプラットフォーム間でのデータ整合性の確保や、セキュリティ対策の実装が今後の課題となる可能性がある。特に製造現場では機密性の高いデータを扱うため、TSL/SSLによる暗号化に加えて、より包括的なセキュリティ機能の実装が望まれる。

将来的には、AIやビッグデータ分析との連携機能の強化が期待される。製造業で培った知見を他産業に展開する際、業界特有のデータ形式や規制への対応が必要となるが、マイクロサービスアーキテクチャを活用することで柔軟な機能拡張が可能だ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「デンソーウェーブ、産業のIoT活用・DX推進に貢献する統合ミドルウェアを開発 | 株式会社デンソーウェーブのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000013815.html, (参照 25-02-13).
  2. Red Hat. https://www.redhat.com/ja

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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