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公開：2025-02-13

パナソニックとA. O. Smithが北米向けヒートポンプ給湯機の戦略的協業を締結、2029年の省エネ規制に向け開発加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• パナソニックとA. O. Smithが北米向け給湯機の戦略的協業契約を締結
• 自然冷媒ヒートポンプ式給湯機とA2Wを共同開発
• AHR Expo 2025で新製品を展示予定

パナソニックとA. O. Smithによる北米向けヒートポンプ給湯機の共同開発

パナソニック株式会社 空質空調社とA. O. Smithは2024年9月に、米国向け自然冷媒ヒートポンプ式給湯機とA2Wの開発や生産に関する戦略的協業契約を締結した。両社の技術を組み合わせることで、2029年に予定される新しい省エネルギー規制に対応した高効率な製品ラインナップの市場投入を進めていく方針である。^[1]

米国の家庭用給湯器市場では、ユニットと貯湯タンクが一体化した製品が主流となっているが、ヒートポンプユニットを上部に搭載すると設置に制約が生じる問題があった。パナソニックのヒートポンプ技術とA. O. Smithの貯湯タンク技術を組み合わせることで、省エネ性能と設置の柔軟性を両立させた製品開発を実現する。

また、温水による暖房システムA2Wについても、パナソニックが欧州で培った低外気温でも性能を維持できるT-CAP技術を活用した製品を共同開発する。これにより、米国の暖房機市場における脱炭素化を促進し、環境負荷の低減に貢献することが期待されている。

AHR Expo 2025での展示内容まとめ

T-CAP技術について

T-CAPとは、パナソニックが独自に開発した低温環境下での暖房性能を維持するための技術である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 外気温マイナス20度でも暖房能力を維持可能
• 欧州市場で実績のある高効率な暖房技術
• 環境負荷を低減しながら安定した暖房性能を実現

T-CAP技術は特に寒冷地での暖房システムにおいて重要な役割を果たしており、従来の化石燃料を用いた暖房機器と比較してCO2排出量を大幅に削減することが可能である。北米市場においても、この技術を活用することで環境に配慮した高効率な暖房システムの普及が期待されている。

パナソニックとA. O. Smithの戦略的協業に関する考察

本協業は、両社の強みを活かした製品開発という点で非常に理想的な形態となっている。パナソニックの高効率なヒートポンプ技術とA. O. Smithの貯湯タンク技術を組み合わせることで、設置の自由度が高く省エネ性能に優れた製品の開発が可能となっているのだ。

今後の課題として、北米市場特有の設置環境や使用条件への適応が挙げられる。米国の住宅構造や気候条件は日本や欧州とは異なるため、これらの要因を考慮した製品開発と施工方法の確立が必要となるだろう。

両社の技術力を結集することで、2029年に予定される省エネルギー規制への対応だけでなく、北米市場における環境配慮型給湯・暖房システムの新たな標準を確立できる可能性がある。今後のさらなる技術革新と市場展開に期待が高まる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「パナソニックとA. O. Smithが共同開発した、北米向けヒートポンプ式の給湯機とA2WをAHR Expo 2025に展示 | パナソニックグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006119.000003442.html, (参照 25-02-13).

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