ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2025-02-14

渋谷のブロックチェーン特化型スペースCentrumがノード運用プロジェクトを始動、開発者コミュニティの形成による技術普及を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 渋谷のCentrumがブロックチェーンノード運用を開始
• 開発者コミュニティの形成とノード運用の学習機会を提供
• 2月21日に開発者・スポンサー向け説明会を実施

渋谷のブロックチェーン特化型スペースCentrumのノード運用プロジェクト始動

モノバンドル株式会社とサンフロンティア不動産株式会社が共同運営するブロックチェーン・分散システム特化型スペース「Centrum」は、2025年2月12日にブロックチェーンノードの運用および開発者コミュニティ形成の取り組みを開始した。非営利の取り組みとしてノード運用の学習機会を提供し、ブロックチェーンエコシステムへの貢献を目指している。^[1]

Centrumは天井にミニPCを設置し、1台につき1つのブロックチェーンプロトコルに対応する形でノードを運用していく。開発者はOSのインストールからノードの立ち上げ、RPCサーバやFaucetサービスの構築まで、実践的な環境で技術を習得することが可能になっている。

スポンサーシップ制度も設けられており、500 USDから1500 USD以上の寄付に応じて、リリースへの記載やロゴの掲載、開発者コミュニティへの招待などの特典が用意されている。対応チェーンはETH sepolia testnetとLightningから開始し、開発者の要望に応じて順次拡大していく予定だ。

Centrumのノード運用プロジェクトまとめ

ブロックチェーンノードについて

ブロックチェーンノードとは、分散システムを構成する個々のコンピュータのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 世界中のコンピュータと対等に通信を行う基盤となる要素
• ブロックチェーンネットワークの維持に必要不可欠な構成要素
• データの検証や取引の処理を分散的に実行する役割を担う

Centrumが提供するノード運用の学習環境では、開発者がOSのインストールからRPCサーバの構築まで実践的なスキルを習得できる。この経験は個人でのノードやbot開発能力の向上につながり、ブロックチェーン企業への就職にも有利に働くことが期待される。

Centrumのノード運用プロジェクトに関する考察

Centrumのノード運用プロジェクトは、ブロックチェーン技術の普及に向けた重要な取り組みとして評価できる。開発者が実践的な環境で学習できる機会を提供することで、技術者の育成とエコシステムの発展に大きく貢献することが期待される。ただし、プロジェクトの持続可能性を確保するためには、スポンサーの安定的な確保が課題となるだろう。

技術面では、ETH sepolia testnetとLightningのみの対応から開始するため、より多様なブロックチェーンプロトコルへの対応が求められる。開発者のニーズに応じて対応チェーンを拡大していく方針は理にかなっているが、各プロトコルの特性に応じた適切な運用体制の構築が重要になってくる。

将来的には、ノード運用の知見を活かした独自のブロックチェーンサービスの開発や、他の技術コミュニティとの連携による新たなイノベーションの創出も期待される。Centrumが目指すアジアのハブとしての役割を果たすためには、継続的な技術支援と開発者コミュニティの活性化が鍵となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「渋谷のブロックチェーン・分散システム特化型スペース「Centrum」、開発者コミュニティでノードを運用する取り組みを開始 | モノバンドル株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000082733.html, (参照 25-02-14).

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