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公開：2025-02-13

トヨタグループが初のセキュリティトークン社債を発行、TOYOTA Walletとの連携で個人投資家との関係強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• トヨタグループ初のセキュリティトークン社債を3月に発行開始
• 6社が連携し公募型ST債を10億円規模で展開
• TOYOTA Wallet特典で個人投資家との関係強化を目指す

トヨタグループ初のセキュリティトークン社債発行計画

トヨタファイナンシャルサービスとトヨタファイナンス、大和証券、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、Progmatは、トヨタグループ初となる公募型セキュリティトークン社債の発行を2025年3月3日に開始することを2025年2月10日に発表した。この新しい社債は愛称を「トヨタウォレットST債」とし、社債総額10億円、年限1年、各社債の金額を10万円に設定している。^[1]

本セキュリティトークン社債の発行にはProgmat社が提供するデジタルアセット発行・管理基盤「Progmat(SaaS)」を活用し、TOYOTA Walletとの情報連携によって投資家情報のリアルタイムな把握と役務提供を実現する体制を整えた。ブロックチェーン技術を活用することで、トヨタグループと個人投資家との結びつきを強化する取り組みとなっている。

投資家向けの特典としてTOYOTA Wallet残高のプレゼントを用意しており、購入額に応じて最大1万円相当分が付与される仕組みを導入した。募集期間は2025年2月20日から2月27日までとなっており、TOYOTA Walletアプリを通じて特典を受け取ることが可能だ。

トヨタウォレットST債の概要

セキュリティトークン社債について

セキュリティトークン社債とは、社債の募集に際してEDINETで有価証券届出書または発行登録書及び発行登録追補書類が提出されているデジタル証券のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ブロックチェーン技術を活用した新しい形態の社債
• デジタル管理による効率的な発行・運用が可能
• 投資家との直接的なコミュニケーションツールとしても機能

トヨタグループの今回のセキュリティトークン社債発行は、従来の社債とは異なり、TOYOTA Walletとの連携によって投資家へのサービス提供を円滑に行える仕組みを実現している。このような取り組みは今後のデジタル証券市場の発展に大きな影響を与える可能性が高い。

トヨタウォレットST債に関する考察

トヨタグループによる初のセキュリティトークン社債の発行は、従来の社債市場にデジタル技術を組み込む画期的な取り組みとなっている。特にTOYOTA Walletとの連携により、投資家に対する特典の提供や情報発信が効率的に行えるようになることで、個人投資家との新たな関係構築が期待できるだろう。

今後の課題として、セキュリティトークンの取引や管理に関する法規制の整備や、投資家教育の充実が必要となってくる可能性がある。また、ブロックチェーン技術を活用した取引システムの安定性や、セキュリティ面での信頼性確保も重要な検討事項となるだろう。

将来的には、セキュリティトークン社債の発行規模拡大や、他の金融商品へのブロックチェーン技術の応用が進むことが予想される。トヨタグループの取り組みは、デジタル証券市場の発展に向けた重要な一歩となる可能性が高い。

参考サイト

1. ^ トヨタファイナンシャルサービス株式会社. 「トヨタグループ初のセキュリティトークン社債（愛称：トヨタウォレット ST 債）を発行へ! 」. https://www.tfsc.jp/news/2025/250210.pdf, (参照 25-02-13).

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