公開:

インテリックスとTEI Japanが国土交通省次世代住宅プロジェクトに参画、IoTセンサーによる室内環境測定で住宅性能向上を目指す

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

インテリックスとTEI Japanが国土交通省次世代住宅プロジェクトに参画、IoTセンサーによる室内環境測定で住宅性能向上を目指す

PR TIMES より


記事の要約

  • インテリックスがSUUMOリサーチセンターの実証実験に参画
  • IoTセンサーによる室内環境の測定を実施
  • リノベーション前後の温熱・音環境を計測

国土交通省次世代住宅プロジェクトでの室内環境測定実験開始

株式会社インテリックスおよびグループ会社の株式会社TEI Japanは、2023年国土交通省「次世代住宅プロジェクト」第一回協力事業者として採択された株式会社リクルートの実証実験に参画している。実験では既存住宅の省エネリノベーション工事の前後にIoTセンサーを設置し、温熱・音環境の計測を実施することで不動産物件の室内環境・快適度を定量的に評価する取り組みを行っている。[1]

インテリックスは実証実験の場として所有物件を提供し、TEI Japanが温熱計算業務を担当することで、3か年にわたるプロジェクトを支援している。この取り組みは住宅性能の可視化を通じて、防音性能や断熱性能など住宅性能を向上させる改修・開発の促進を目指すものだ。

測定された結果によると、改修後は屋外が6℃以下まで低下しても室内は暖房無しで16℃以上を維持し、夜間の室内温度変化も最大0.1℃に抑えられている。また騒音に関しても、屋外の平均41dBに対して室内は平均33dBと高い防音性を示すことが確認された。

室内環境測定実験の結果まとめ

項目 詳細
物件所在地 神奈川県
築年月 2015年1月
専有面積 63.70㎡
構造 RC造7階建3階部分
主なリノベーション内容 水回り設備交換、床材一部貼替、壁・天井クロス貼替、内窓全窓設置
改修後の温度性能 暖房無しで16℃以上維持、夜間温度変化最大0.1℃

IoTセンサーについて

IoTセンサーとは、インターネットに接続可能な環境測定機器のことを指し、以下のような特徴を持っている。

  • 温度、湿度、騒音などの環境データをリアルタイムで計測可能
  • 取得したデータをクラウド上で管理・分析が可能
  • 長期的な環境変化の把握や可視化が容易

本実証実験ではIoTセンサーを活用することで、リノベーション前後の室内環境の変化を定量的に測定している。温度変化や騒音レベルの計測により、リノベーションによる住宅性能の向上を客観的なデータとして示すことが可能となった。

次世代住宅プロジェクトに関する考察

今回の実証実験で示された数値は、リノベーションによる住宅性能向上の効果を定量的に示す重要なデータとなっている。特に暖房無しでも室温を16℃以上に保持できる点や、騒音レベルの大幅な低減は、既存住宅の省エネ性能向上における可能性を示すものだ。

2025年4月からの新築住宅における省エネ基準適合義務化に向けて、既存住宅の省エネリノベーションの重要性は更に高まることが予想される。このような状況下で、IoTセンサーによる客観的なデータ収集と分析は、リノベーション効果の可視化と品質保証において重要な役割を果たすだろう。

今後は測定データの蓄積と分析により、より効果的な省エネリノベーション手法の開発が期待される。特に温熱環境と音環境の改善は、居住者の快適性向上と省エネルギー性能の両立において重要な要素となるはずだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「国土交通省「次世代住宅プロジェクト」協力事業者に採択のSUUMOリサーチセンター「IoTセンサーによる室内環境の測定」実証実験に参画しています | 株式会社インテリックスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000036419.html, (参照 25-02-21).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「IoT」に関するコラム一覧「IoT」に関するニュース一覧
アーカイブ一覧
IoTに関する人気タグ
IoTに関するカテゴリ

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。