ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2025-02-22

TISがdouble jump.tokyoへ出資、ブロックチェーン技術を活用したステーブルコイン決済支援サービスの提供開始へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TISがdouble jump.tokyoへ資本参加を実施
• ステーブルコイン決済支援サービスの共同提供を開始
• web3・ブロックチェーン技術の社会実装を促進

TISとdouble jump.tokyoのブロックチェーン技術連携による新サービス展開

double jump.tokyo株式会社は、決済インフラを支えてきたTIS株式会社から2025年2月21日に資金調達を実施した。double jump.tokyoが持つブロックチェーン技術やエンタープライズ向けweb3ウォレットの知見と、TISの決済および金融領域での強みを活かし、web3・ブロックチェーン技術の社会実装を促進することが決定している。^[1]

TISは国内決済システム市場において、クレジットカードの基幹システム開発で約50%、ブランドデビットカードのシステム開発および関連サービス提供で80%以上のシェアを誇るリーディングカンパニーとして知られている。double jump.tokyoが持つブロックチェーン技術とTISの決済インフラの知見を組み合わせることで、新たなデジタル通貨決済基盤の構築が進められる。

世界の暗号資産保有者は2024年12月時点で6億5,900万人を超え、ステーブルコインの時価総額は約30兆円に達している。2023年6月の改正資金決済法施行を受け、2025年度には日本国内でもステーブルコインの本格活用が見込まれており、訪日外国人旅行者向けのインバウンド消費におけるステーブルコイン活用のニーズが高まっているのだ。

ステーブルコイン決済支援サービスの概要

ステーブルコインについて

ステーブルコインとは、法定通貨や金などの価値の安定した資産と連動して価格を安定させる仕組みを持つ暗号資産のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 法定通貨との価値連動により、価格の安定性を確保
• ブロックチェーン技術による高速な決済が可能
• 国際送金における手数料の削減が実現可能

ステーブルコインは世界で時価総額が30兆円を突破し、2024年12月時点で暗号資産保有者は6億5,900万人を超えている。アメリカやシンガポールでは業務委託費の支払手段として活用が進んでおり、日本でも2025年度から本格的な活用が期待されている。

ステーブルコイン決済支援サービスに関する考察

ステーブルコイン決済支援サービスの開始は、日本のキャッシュレス決済における新たな選択肢として重要な意味を持っている。TISの決済インフラ構築の実績とdouble jump.tokyoのブロックチェーン技術を組み合わせることで、安全性と利便性を両立した決済基盤の実現が期待できるだろう。

訪日外国人旅行者数が3,600万人を突破する中、インバウンド消費におけるステーブルコイン決済のニーズは今後さらに高まることが予想される。決済手数料の削減やスマートフォンでの簡単な導入が可能な点は、特に中小規模の店舗にとって大きなメリットとなるはずだ。

一方で、ステーブルコイン決済の普及には、事業者や利用者への適切な教育と啓発が必要不可欠となる。TISとdouble jump.tokyoには、技術面でのサポートだけでなく、利用者の理解促進や信頼性の向上にも注力することが求められている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「TISが事業シナジーを見越してdouble jump. tokyoへ出資 | doublejump.tokyo inc.のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000034671.html, (参照 25-02-22).

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