ミラボが足利市のデジタル予診票サービスを拡大、乳幼児定期予防接種全ワクチンで利用可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

株式会社ミラボは足利市において、デジタル予診票サービス「mila-e 予防接種」の対象範囲を2025年2月21日に拡大したことを発表した。子宮頸がん（HPV）を除くA類疾病全ワクチンにおいて運用を開始し、乳幼児期の予防接種手続きのデジタル化を推進している。^[1]

足利市では2023年3月より母子手帳アプリをベースとした「あしかが子育てアプリ」を導入し、同年4月からは麻しん風しん（MR）ワクチンと水痘ワクチンを対象にデジタル予診票サービスを運用してきた。デジタル田園都市国家構想交付金を活用することで、対象ワクチンの範囲拡大が実現したのである。

対象医療機関は鹿島こどもクリニック、こどもクリニックしまむら、伏島医院、岡田内科・小児科の計4医療機関となっている。予防接種記録のリアルタイムな把握により、接種事故防止や未接種者へのフォローアップが容易になり、自治体・医療機関・保護者の三者間連携が強化されることになった。

項目	詳細
対象ワクチン	A類定期予防接種全ワクチン（子宮頸がん（HPV）を除く）
継続対象ワクチン	麻しん風しん（MR）ワクチン（1期・2期）、水痘ワクチン
対象医療機関	鹿島こどもクリニック、こどもクリニックしまむら、伏島医院、岡田内科・小児科
導入時期	2025年2月21日
利用可能端末	スマートフォン、タブレット、PC

デジタル予診票とは、従来紙で行われていた予防接種に関する手続きや記録をデジタル化したシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

デジタル予診票は経済産業省・厚生労働省の実証実験プロジェクトを経て開発された技術をベースとしており、ワクチン接種記録システムや新型コロナワクチン接種証明書アプリで培われた知見が活かされている。予防接種の安全性向上と業務効率化を同時に実現する重要なデジタルツールとなっている。

デジタル予診票サービスの対象範囲拡大は、子育て世代の利便性向上と医療機関の業務効率化という両面で大きな意義を持っている。予防接種記録のデジタル化によって接種漏れや接種間隔ミスのリスクが低減され、より安全な予防接種体制の構築につながるだろう。

今後の課題として、システムの安定性確保とユーザビリティの向上が挙げられる。特に高齢者や情報弱者への配慮として、従来の紙媒体との併用期間を設けることや、操作方法のサポート体制を整備することが重要になってくるだろう。デジタル化による恩恵を全ての市民が享受できる環境整備が求められる。

将来的には他の自治体への横展開や、予防接種以外の母子保健サービスとの連携強化が期待される。デジタル田園都市国家構想交付金を活用した取り組みとして、地方自治体のDX推進のモデルケースとなる可能性を秘めている。より包括的な子育て支援サービスへの発展が望まれる。

^ PR TIMES. 「ミラボ、栃木県足利市で導入するデジタル予診票サービス「mila-e 予防接種」において乳幼児定期予防接種（A類疾病）全ワクチン（子宮頸がん(HPV)を除く）で利用可能に | 株式会社ミラボのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000068399.html, (参照 25-02-22).
経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html
厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/index.html

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