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公開：2025-02-21

NTT東日本が通信用光ファイバーを活用した地中空洞検知プロジェクトを開始、路面陥没リスクの低減へ向け新たな取り組み

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NTT東日本が通信用光ファイバーで空洞検知プロジェクトを開始
• 地下の振動データを収集し路面陥没リスクを低減
• 2025年2月13日より埼玉県の一部エリアで実証開始

NTT東日本が光ファイバーによる地中空洞検知プロジェクトを始動

NTT東日本は、地下に敷設してある通信用光ファイバーを活用し、路面の空洞検知を実現する検証プロジェクトを2025年2月13日より開始する。路面下の空洞が原因とみられる道路陥没は年間1万件以上発生しており、早期発見による路面陥没リスクの低減を目指している。^[1]

地下に敷設された通信用光ファイバーの片端にセンシング装置を取付け、周辺の地盤を経由して伝わってくる自動車などの走行に起因する振動データを収集する仕組みとなっている。このプロジェクトの始動に先駆けて、埼玉県の一部エリアにおける振動データの収集を開始している。

本プロジェクトの結果を踏まえ、NTT東日本は国や自治体とも連携しながら安心して使用できるインフラの維持管理に取り組むことを目指している。地域の安心を支える企業として、NTT東日本が有する通信用光ファイバーを活用することで、社会課題の解決と地域の発展に貢献する方針だ。

光ファイバーセンシング技術の特徴まとめ

光ファイバーセンシング技術について

光ファイバーセンシング技術とは、光ファイバーに伝わる振動を検知して分析することで、周辺環境の変化を監視するシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 既存の通信用光ファイバーがそのままセンサとして機能
• 広範囲の連続的なモニタリングが可能
• 電源供給が不要で長期運用が容易

NTT東日本は既にこの技術を活用し、トンネル掘削工事における振動影響範囲の可視化や豪雪地帯における道路除雪の判断などでの実証に成功している。今回の地中空洞検知プロジェクトでも、同様の技術を応用することで路面陥没の予防に貢献することが期待されている。

参考サイト

1. ^ NTT東日本. 「通信用光ファイバを用いたセンシング技術による地中空洞検知プロジェクトの始動 | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本」. https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20250213_04.html, (参照 25-02-21).

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