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公開：2025-03-07

トイメディカルが塩分コントロール技術の研究開発を加速、Go-Tech事業3年度目の継続が決定し商品化へ前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• トイメディカルがGo-Tech事業の中間評価を通過し3年度目継続が決定
• 独自の塩分コントロール技術を用いた商品開発を加速
• 重光産業と連携し塩分吸収抑制中華麺の商品化を目指す

トイメディカルの塩分コントロール技術による健康課題解決への取り組み

トイメディカル株式会社は経済産業省の「成長型中小企業等研究開発支援事業（Go-Tech事業）（出資獲得枠）」の2年度目中間評価を2025年3月6日に通過したことを発表した。塩分の摂りすぎによる健康課題に対して、独自の革新的な塩分コントロール技術を高度化・応用・社会実装することで、生活習慣病の予防と健康寿命の延伸に繋がる健康社会の実現を目指している。^[1]

令和6年度の研究開発では、アルギン酸類の動物モデルにおける効果検証や流動層造粒乾燥機を用いた高機能コーティング技術の開発を実施し、味を維持したまま塩分の吸収を抑制できる中華麺の創出に成功している。全国中間評価委員会での審査を経て、事業継続の評価を獲得したことで研究開発がさらに加速する見込みだ。

最終年度となる3年度目では、味千ラーメンを国内・世界展開する重光産業株式会社と連携し、塩分の吸収を抑制する中華麺の店舗展開および商品化を目指している。また米飯・パンなどの穀類加工品や食肉・水産加工品、惣菜、レトルト食品など、幅広い加工食品への技術応用を進めていく方針だ。

Go-Tech事業採択課題の概要まとめ

アルギン酸類について

アルギン酸類とは、海藻由来の食物繊維の一種で、塩分を吸着する特性を持つ成分のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 塩分の体内吸収を効果的に抑制する機能を持つ
• 臨床試験で1回3粒で約1～3gの塩分吸収抑制効果を確認
• 食品に応用しても味を損なわない特性を保持

トイメディカルの塩分コントロール技術では、このアルギン酸類を活用することで、食品本来の塩味は保ちながら体内への塩分吸収を抑制することを可能にしている。日本人の平均塩分摂取量が目標値を大きく上回る現状において、減塩と美味しさを両立する革新的な解決策として期待が高まっている。

塩分コントロール技術に関する考察

トイメディカルの塩分コントロール技術は、従来の減塩製品が抱える「美味しくない」という課題を解決する画期的なアプローチとして評価できる。特に日本人の平均塩分摂取量が目標値を大きく上回る現状において、味を損なわずに塩分吸収を抑制できる技術は、生活習慣病予防の新たな選択肢となる可能性を秘めている。

一方で、アルギン酸類の長期摂取による影響や、食品加工過程での安定性確保など、技術の実用化に向けては解決すべき課題も存在するだろう。これらの課題に対しては、継続的な安全性評価や製造工程の最適化研究を通じて、信頼性の高い製品開発を進めていく必要がある。

今後は中華麺以外の食品カテゴリーへの応用拡大や、海外市場への展開も期待される。特に高血圧や心血管疾患のリスクが高い地域での需要開拓は、グローバルヘルスケア市場における新たな可能性を切り開くものと考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「トイメディカル㈱、経産省『Go-Tech事業』の中間評価を経て3年度目の事業継続が決定 | トイメディカル株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000063699.html, (参照 25-03-07).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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