小山市消防本部がLINE WORKS活用の救急搬送支援アプリSQ-Lを導入、救急搬送時間の短縮化を実現へ

PR TIMES より
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記事の要約
- 小山市消防本部がLINE WORKSを活用した救急搬送支援アプリSQ-Lを導入
- 救急隊と病院の情報共有をデジタル化し受け入れ照会の効率化を実現
- 2025年4月から本格運用を開始し9医療機関と救急隊8隊で運用
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栃木県初となるLINE WORKS活用の救急搬送支援アプリSQ-L導入
LINE WORKS株式会社は、栃木県小山市消防本部がLINE WORKSを活用した救急搬送支援アプリ「スクエル(SQ-L)」を導入することを2025年3月14日に発表した。株式会社麻生情報システムが開発・提供する救急搬送支援アプリは、救急業務のデジタル化による現場活動の円滑化を目指すものである。[1]
小山市消防本部では救急出動件数及び医療機関への受け入れ照会回数が増加しており、救急患者の医療機関収容までの時間が年々延伸する課題を抱えていた。LINE WORKSをプラットフォームとしたSQ-Lは、フォーム入力形式や送信先選択、送信された情報を自動処理する機能を組み込むことで、救急現場での使いやすさを追求している。
2025年2月よりトライアル運用を開始し、小山地区5医療機関、栃木市1医療機関、茨城県3医療機関と市消防本部救急隊8隊の間で運用されている。栃木県における救急搬送支援アプリ導入は県内初であり、LINE WORKSを救急業務用にカスタマイズしたアプリとしては全国初の取り組みとなる。
SQ-Lの主な機能まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
一斉照会機能 | 複数医療機関への患者情報の同時送信が可能 |
情報共有機能 | 心電図、画像データ、バイタル情報の送信が可能 |
コミュニケーション機能 | 音声通話やビデオ通話によるリアルタイム情報共有 |
連携システム | 救急業務総合支援システム「ATAS」との連携 |
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LINE WORKSについて
LINE WORKSとは、ビジネス現場のコミュニケーションに特化したツールで、以下のような特徴を持つ。
- チャットやスタンプ、掲示板など充実したグループウェア機能
- PCやタブレット、スマートフォンでの利用が可能
- 社内外のコミュニケーションに活用可能な無料版と有料版の提供
LINE WORKSは富士キメラ総研の調査によると、2017年度から2023年度まで7年連続で有料ビジネスチャット国内シェアNo.1を獲得している。独自開発による使いやすさと、現場での即時導入が可能な特徴を持つビジネスコミュニケーションツールとして広く認知されている。
救急搬送支援アプリSQ-Lに関する考察
救急搬送業務のデジタル化は、医療機関への受け入れ照会時間の短縮と情報共有の効率化という点で画期的な取り組みといえる。LINE WORKSという既存のプラットフォームを活用することで、救急隊員や医療機関スタッフの学習コストを最小限に抑えながら、スムーズな導入を実現できる可能性が高い。
今後の課題として、システムの安定性やセキュリティの確保、参加医療機関の拡大が挙げられる。特に個人情報を含む医療データの取り扱いについては、より厳密な運用ガイドラインの策定が必要になるだろう。医療機関間での情報共有プロトコルの標準化も重要な検討事項となる。
将来的には、AIによる傷病者の症状分析や最適な搬送先の提案機能など、より高度な支援機能の追加も期待される。救急搬送のデジタル化は、医療リソースの最適化と救命率の向上に大きく貢献する可能性を秘めている。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「栃木県小山市消防本部が、LINE WORKSを活用した救急隊と病院がつながるアプリ「SQ-L:スクエル」を導入 | LINE WORKS株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000453.000020202.html, (参照 25-03-17).
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