【CVE-2024-13922】WooCommerceプラグインにディレクトリトラバーサルの脆弱性、管理者権限で任意のログファイル削除が可能に
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記事の要約
- WooCommerceプラグインにファイル削除の脆弱性が発見
- 管理者権限で任意のログファイルを削除可能
- バージョン2.6.0以前が影響を受ける
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Order Export & Order Import for WooCommerceの脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「Order Export & Order Import for WooCommerce」において、バージョン2.6.0以前に深刻な脆弱性が存在することを2025年3月20日に公開した。この脆弱性は管理者以上の権限を持つ認証済みユーザーが、admin_log_page関数を介して任意のログファイルを削除できる問題であることが判明している。[1]
この脆弱性はCVE-2024-13922として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはExternal Control of File Name or Path(CWE-73)に分類されている。CVSSスコアは2.7(Low)と評価され、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされているが、攻撃には高い特権レベルが必要とされている。
脆弱性の原因は、admin_log_page関数におけるファイルパスの検証が不十分であることにある。webtoffee社が開発するこのプラグインは、WooCommerceの注文データのエクスポートとインポート機能を提供するものだが、この機能において任意のログファイルが削除可能となってしまう深刻な問題が存在している。
Order Export & Order Import for WooCommerceの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13922 |
影響を受けるバージョン | 2.6.0以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | CWE-73: External Control of File Name or Path |
CVSSスコア | 2.7(Low) |
必要な権限 | 管理者以上 |
発見者 | Hay Mizrachi |
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ディレクトリトラバーサルについて
ディレクトリトラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリへのアクセスを可能にする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- パス検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
- 攻撃者が任意のファイルにアクセス可能になるリスク
- 情報漏洩やファイルシステムの改ざんにつながる可能性
Order Export & Order Import for WooCommerceの事例では、admin_log_page関数におけるファイルパスの検証が不十分であることが原因となっている。この脆弱性により、管理者権限を持つ攻撃者がサーバー上の任意のログファイルを削除できる状態となっており、重要なログデータの損失につながる可能性がある。
Order Export & Order Import for WooCommerceの脆弱性に関する考察
この脆弱性のCVSSスコアは低く評価されているものの、管理者権限を持つ攻撃者による意図的な操作で重要なログファイルが削除される可能性があることは看過できない問題である。特にセキュリティ監査やシステム運用において重要なログファイルが失われることは、インシデント対応や法令遵守の観点から深刻な影響をもたらす可能性がある。
今後の対策として、ファイルパスの厳密な検証やログファイルへのアクセス制御の強化が必要不可欠となるだろう。また、プラグイン開発者はセキュアコーディングガイドラインに従った実装を徹底し、特に管理者権限を必要とする機能については、より慎重な設計とレビューが求められる。
WordPressのプラグインエコシステムにおいて、このような脆弱性の発見と修正は継続的なセキュリティ向上のプロセスとして重要である。プラグイン開発者とセキュリティ研究者の協力により、より安全なWordPressプラグインの開発と運用が実現されることが期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13922, (参照 25-03-28). 1766
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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