【CVE-2025-2220】Odyssey CMS 10.34以下のreCAPTCHA機能に脆弱性、開発元の対応の遅れが課題に
スポンサーリンク
記事の要約
- Odyssey CMS 10.34以下にreCAPTCHA関連の脆弱性が発見
- odyssey_contact_form.phpにキー管理の問題が存在
- ローカルアクセスによる攻撃が可能な状態
スポンサーリンク
Odyssey CMS 10.34のreCAPTCHA機能に脆弱性
セキュリティ研究者により、Odyssey CMS 10.34以下のバージョンにおいて、reCAPTCHA機能に関連する脆弱性が2025年3月12日に報告された。この脆弱性は/modules/odyssey_contact_form/odyssey_contact_form.phpファイル内のreCAPTCHAハンドラーコンポーネントに存在し、g-recaptcha-responseパラメータの操作によってキー管理エラーが発生する可能性があることが判明している。[1]
脆弱性の深刻度はCVSS v4.0で中程度の4.8、CVSS v3.1とv3.0では低レベルの3.3と評価されており、ローカルアクセスが必要となる攻撃経路が特徴となっている。攻撃には特権レベルが必要とされるものの、ユーザーインタラクションは不要とされており、機密性への影響が懸念される状況となっている。
本脆弱性の詳細は既に公開されており、悪用可能な状態となっているが、開発元のOdysseyは早期に連絡を受けていたにもかかわらず、現時点で対応を行っていない状況が続いている。影響を受けるバージョンはOdyssey CMS 10.0から10.34までの全てのバージョンに及んでおり、広範な影響が懸念されている。
Odyssey CMS 10.34の脆弱性概要
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-2220 |
影響を受けるバージョン | Odyssey CMS 10.0-10.34 |
脆弱性の種類 | キー管理エラー (CWE-320) |
CVSS v4.0スコア | 4.8 (中) |
攻撃条件 | ローカルアクセスが必要 |
開発元の対応 | 未対応 |
スポンサーリンク
キー管理エラーについて
キー管理エラーとは、暗号化キーやセキュリティ認証に使用される重要な鍵情報の管理における脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 暗号化キーの不適切な保存や取り扱い
- キーの生成における予測可能性の問題
- キーの更新や破棄プロセスの不備
Odyssey CMSの事例では、reCAPTCHAの実装におけるキー管理の問題が指摘されており、攻撃者がローカルアクセスを通じてg-recaptcha-responseパラメータを操作することで、認証システムを迂回できる可能性がある。この種の脆弱性は、Webアプリケーションのセキュリティにおいて重要な問題となっており、適切な対策が必要とされている。
Odyssey CMS 10.34の脆弱性に関する考察
reCAPTCHAの実装における脆弱性は、ユーザー認証システム全体の信頼性に関わる重大な問題として捉える必要がある。特にキー管理の不備は、攻撃者による不正アクセスやボット攻撃を招く可能性があり、Webサイトのセキュリティ基盤を揺るがす要因となりかねない。開発元のOdysseyが早期の通知にも関わらず対応を行っていない点は、セキュリティインシデント対応の観点から大きな課題となっている。
今後の対策として、reCAPTCHAの実装方法の見直しとキー管理プロセスの強化が不可欠となるだろう。特にキーの定期的な更新メカニズムの導入や、キー情報の安全な保管方法の確立が重要となる。また、セキュリティアップデートの迅速な提供体制の構築も、信頼回復のための重要な要素となるはずだ。
Odyssey CMSの今後の発展においては、セキュリティインシデントへの対応力強化が重要な課題となる。コミュニティからのフィードバックに対する迅速な対応や、セキュリティ監査の定期的な実施など、より包括的なセキュリティ管理体制の確立が期待される。特に、オープンソースCMSとしての信頼性維持のため、脆弱性対応のプロセス改善が急務となっている。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2220, (参照 25-03-28). 2652
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- GoogleがDriveのPDF ViewerでGemini機能を20言語以上に拡大、文書理解と活用が多言語で可能に
- MicrosoftがSecurity Copilotに自律型AIエージェントを追加、包括的なセキュリティ対策の強化へ
- 【CVE-2025-2675】PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、金融データ漏洩のリスクに警戒
- 【CVE-2025-2679】PHPGurukul Bank Locker Management Systemに深刻なSQLインジェクション脆弱性、早急な対応が必要に
- 【CVE-2025-2680】PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、早急な対策が必要に
- 【CVE-2025-2618】D-Link DAP-1620に重大な脆弱性、リモート攻撃によるシステム侵害の危険性が判明
- 【CVE-2025-2620】D-Link DAP-1620に認証回避可能な重大な脆弱性、サポート終了製品のため早急な対策が必要に
- 【CVE-2025-30348】QtのQDomコンポーネントに脆弱性、複数バージョンで非効率なアルゴリズムの問題が発覚
- 【CVE-2025-29217】Tenda W18E v2.0にスタックオーバーフロー脆弱性、サービス拒否攻撃のリスクが浮上
- 【CVE-2025-29218】Tenda W18E v2.0にスタックオーバーフロー脆弱性、DoS攻撃のリスクが浮上
スポンサーリンク