MicrosoftがGraph APIの完全削除機能を一般提供開始、Exchange Web Servicesからの移行を促進
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記事の要約
- MicrosoftがGraphメールボックス項目の完全削除APIを一般提供開始
- 連絡先、メッセージ、イベントの完全削除機能が利用可能に
- Exchange Web Servicesからの移行を促進する新機能
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Microsoft Graph APIの完全削除機能が一般提供開始
Microsoftは2025年4月1日、Microsoft Graph APIにおいて連絡先、メッセージ、イベントの完全削除機能を一般提供開始した。また連絡先フォルダー、メールフォルダー、カレンダーの完全削除機能も同時に提供され、Exchange Web Services(EWS)からの移行を促進する重要な一歩となっている。[1]
この完全削除APIの一般提供は、MicrosoftがExchange Web Servicesの廃止に向けて進めている一連のAPI機能拡充の一環として位置づけられている。Microsoft GraphのAPIギャップを埋める取り組みが加速しており、多くのシナリオへの対応が進められているのだ。
EWSは2026年10月に廃止が予定されているため、開発者は十分な時間的余裕を持って移行作業を進める必要がある。Microsoft Graph APIへの移行において問題が発生した場合の対応時間を確保するため、早期の移行着手が推奨されている。
Microsoft Graph API完全削除機能の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
対象機能 | メッセージ、連絡先、イベントの完全削除 |
提供開始日 | 2025年4月1日 |
提供形態 | v1.0エンドポイントで一般提供 |
移行期限 | 2026年10月(EWS廃止予定日) |
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Exchange Web Servicesについて
Exchange Web Services(EWS)とは、Microsoft Exchangeサーバーとの通信を可能にするWebサービスAPIであり、以下のような特徴を持っている。
- メール、予定表、連絡先データへのプログラムによるアクセスを提供
- クライアントアプリケーションの開発に広く使用されてきたAPI
- SOAPベースのプロトコルを使用した通信を実現
Microsoft Graph APIへの移行は、より現代的なRESTベースのアプローチを採用することで、開発者により柔軟で効率的な実装オプションを提供することが可能になる。完全削除機能の追加により、EWSで実現していた重要な機能がGraph APIでも利用可能となった。
Microsoft Graph APIの完全削除機能に関する考察
Microsoft Graph APIへの完全削除機能の追加は、クラウドサービスにおけるデータライフサイクル管理の観点から非常に重要な進展である。特にGDPRなどのデータプライバシー規制への準拠が求められる現代において、データの完全削除機能の実装は企業のコンプライアンス対応を強化する重要な要素となるだろう。
今後はより多くの開発者がEWSからMicrosoft Graph APIへの移行を進めることが予想されるが、既存システムとの互換性維持が課題となる可能性がある。特に大規模なシステムを運用している企業では、移行作業の計画立案と実施に十分な時間と労力を要することが考えられるため、早期の移行計画策定が重要となってくるだろう。
Microsoft Graph APIの機能拡充は今後も継続的に行われることが期待される。データの完全性と安全性を確保しつつ、より効率的なアプリケーション開発を可能にするAPIの提供が、クラウドサービスの発展に大きく貢献するはずだ。
参考サイト
- ^ Microsoft Visual Studio. 「Microsoft Graph APIs for permanent deletion of mailbox items now available」. https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/microsoft-graph-apis-for-permanent-deletion-of-mailbox-items-now-available/, (参照 25-04-03). 1530
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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