公開:

STマイクロエレクトロニクスが小型高性能モータドライバEVLSERVO1を発表、産業機器から生活家電まで幅広い用途に対応

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

STマイクロエレクトロニクスが小型高性能モータドライバEVLSERVO1を発表、産業機器から生活家電まで幅広い用途に対応

PR TIMES より


記事の要約

  • STが高電力モータ制御向けリファレンス設計EVLSERVOを発表
  • 3相ベクトル制御や位置制御など豊富な機能を搭載
  • 最大3kWの電力供給と柔軟な開発環境を提供

STマイクロエレクトロニクスの高性能モータ制御ソリューション

STマイクロエレクトロニクスは2025年4月4日、高電力モータ制御アプリケーション向けのサーボドライバリファレンス設計「EVLSERVO1」を発表した。産業用およびホームオートメーション、生活家電、サーボドライブ、電動自転車、サービスロボットなど幅広い用途に対応するこのソリューションは、50 x 80 x 60mmの小型サイズながら3kWの電力供給能力を持つ。[1]

EVLSERVO1の中核を担うSTSPIN32G4は、3相ハーフブリッジゲートドライバと高性能マイクロコントローラSTM32G4を統合した高集積SiPモジュールである。単一電源での駆動が可能で、外付けMOSFETを保護するVDSモニタやブートストラップダイオードを内蔵しており、外付け部品の削減に貢献している。

パワー段には最大3.2mΩという低オン抵抗を実現する6対のパワーMOSFET「STL160N10F8」を並列接続することで、高効率かつ低熱損失な動作を実現している。過電圧、過電流、過熱保護機能を内蔵し、STM32開発エコシステムやX-CUBE-MCSDKなどの開発ツールとの連携により、迅速な開発が可能となっている。

EVLSERVO1の主要機能まとめ

項目 詳細
サイズ 50 x 80 x 60mm
電力供給能力 最大3kW(ファン使用時)、最大2kW(ヒートシンクのみ)
対応電圧 24V~48V定格バス電圧
制御機能 FOC、6ステップ制御、位置制御、トルク制御
センサ対応 ホールセンサ、インクリメンタルエンコーダ、アブソリュートエンコーダ
通信機能 UART、SPI、CAN

FOC制御について

FOC(Field Oriented Control)とは、モータの磁界を効率的に制御するための高度な制御手法であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 高精度なトルク制御と位置制御が可能
  • 効率的な電力変換により省エネルギー運転を実現
  • スムーズな加速・減速制御が可能

EVLSERVO1では、1、2、または3シャントを使用したセンサ付き/センサレスのFOC制御を実装している。差動モードでモータ巻線電流を検出する3シャントトポロジを採用することで、より正確なモータ制御を実現し、高い性能と効率性を両立している。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「STマイクロエレクトロニクス、低電圧/高電力モータ・アプリケーション向けのターンキー・リファレンス設計を発表 | STマイクロエレクトロニクスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001447.000001337.html, (参照 25-04-07).
  2. 2657

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ハードウェア」に関するコラム一覧「ハードウェア」に関するニュース一覧
アーカイブ一覧
ハードウェアに関する人気タグ
ハードウェアに関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。