NTTテクノクロス、生成AI活用マスキングツール「tasokarenaマスキングツールローカルLLM版」を提供開始、データ利活用を支援

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

NTTテクノクロス株式会社は、2025年5月15日から、生成AIを活用したマスキング機能を搭載した「tasokarenaマスキングツールローカルLLM版」の提供を開始した。改正個人情報保護法への対応や、データ分析への需要の高まりを受け、開発された製品だ。

本ツールは、ローカルLLMを用いることで、日本語の文脈を理解した上で個人情報を高精度に抽出、マスキングすることが可能になった。これにより、マスキング作業におけるデータの目視確認や修正対応の負担を軽減できるのだ。

さらに、外部ネットワークへの接続が不要なため、機密情報の漏洩リスクも低減できる。コンタクトセンターにおける顧客応対履歴の分析や、生成AIサービス提供会社におけるAIモデルのトレーニングなど、幅広い用途で活用が期待される。

本製品は、既存の匿名加工情報作成ソフトウェア「tasokarena」に新たな機能を追加したものである。従来版と同様にインターネット接続不要でマスキングが可能であり、高いセキュリティ性を維持している。

項目	詳細
製品名	tasokarenaマスキングツールローカルLLM版
提供開始日	2025年5月15日
主な機能	生成AIによる個人情報マスキング、ローカルLLMによる高精度抽出、情報セキュリティ強化
価格（税別）	1ライセンス：初期費用50,000円、月額70,000円、年額600,000円（月額契約は最低3ヶ月以上）
ライセンス	1ライセンスにつき端末1台までインストール可能
特徴	日本語の文脈理解による高精度マスキング、オフライン運用によるセキュリティ強化

ローカルLLMとは、Local Large Language Modelの略で、オフライン環境で動作する大規模言語モデルのことだ。

この技術により、企業は自社データのプライバシーを保護しながら、生成AIの利点を活用できるようになったのだ。

本ツールの最大のメリットは、生成AIとローカルLLMの組み合わせによる高いマスキング精度とセキュリティ性の両立にある。これにより、企業はデータ利活用のメリットを享受しつつ、法令遵守と情報保護を同時に実現できるのだ。

しかし、ローカルLLMの導入には、導入コストや運用コスト、そして専門知識が必要となる可能性がある。また、LLMの学習データによっては、マスキング精度に偏りが出る可能性も考慮する必要があるだろう。

今後の課題としては、より多様なデータ形式への対応や、マスキング精度の更なる向上、そしてユーザーインターフェースの改善などが挙げられる。さらに、多言語対応や、より高度なカスタマイズ機能の追加も期待したい。

^ NTTテクノクロス株式会社. 「匿名加工情報作成ソフトウェア「tasokarena」、生成AIを活用したマスキングツールを提供開始～マスキング作業におけるデータの目視確認や修正対応の負担を軽減～ | 2025年度 | ニュース | NTTテクノクロス株式会社」. https://www.ntt-tx.co.jp/whatsnew/2025/250514.html, (参照 25-05-17).

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