渋谷区防災アプリにポケットサイン防災ミニアプリ搭載、避難所チェックイン機能強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

渋谷区防災アプリにマイナンバーカードを活用した避難所チェックイン機能を追加
ポケットサイン防災ミニアプリの搭載により、避難状況のリアルタイム把握を実現
区民は2次元コード読み取りでチェックイン、渋谷区は避難状況を可視化

渋谷区防災アプリへのポケットサイン防災ミニアプリ搭載

ポケットサイン株式会社は2025年5月16日、東京都渋谷区が運営するスマートフォン用アプリ「渋谷区防災アプリ」に、同社のミニアプリ「ポケットサイン防災」を搭載したと発表した。このミニアプリは、マイナンバーカードを活用した公的個人認証サービス（JPKI）を利用し、災害時の避難所チェックインをスムーズに行えるようにするものである。

渋谷区防災アプリは2019年から公開されており、防災関連情報の配信やコミュニティ機能を提供している。今回のリニューアルでは、大災害への備えとして情報管理のDX化を進めるため、ポケットサイン防災ミニアプリが搭載されたのだ。これにより、区民は避難所の入り口などに設置された二次元コードを読み取るだけで、スマートフォンから簡単に避難所へのチェックインと退所手続きを行うことができるようになった。

渋谷区側は、区民一人ひとりの避難場所をリアルタイムで把握できるようになり、迅速かつ適切な行政サービスの提供が可能となる。また、食物アレルギーや要支援情報なども登録できるため、避難者へのきめ細やかな対応にも繋がるだろう。ポケットサイン防災は、サードパーティーアプリにミニアプリとして搭載される初めての事例となる。

さらに、職員が使用する防災システムとポケットサイン防災が連携することで、職員は防災システム上で避難所に関する情報を一元的に把握できるようになる。この機能は、災害時の迅速な対応と効率的な情報管理に大きく貢献するだろう。

ポケットサイン防災ミニアプリと渋谷区防災アプリ

項目	詳細
アプリ名	渋谷区防災アプリ
ミニアプリ名	ポケットサイン防災
提供開始日	2025年5月16日
認証方法	マイナンバーカード（JPKI）
主な機能	避難所チェックイン・退所、アレルギー情報登録、避難状況可視化
対象者	渋谷区民

ポケットサイン株式会社

JPKIについて

JPKIとは、Japanese Public Key Infrastructureの略称で、マイナンバーカードのICチップに搭載された電子証明書を利用した公的個人認証サービスである。安全・確実かつ厳格な本人確認を簡単にできる点が特長だ。

オンラインでの本人認証が可能
文書の改ざんを検知できる
安全なデジタル社会の実現に貢献

ポケットサイン防災では、このJPKIを用いることで、避難所チェックイン時の本人確認を正確に行い、個人情報の安全性を確保している。これは、災害時における迅速かつ正確な情報管理に不可欠な要素だ。

渋谷区防災アプリとポケットサイン防災に関する考察

渋谷区防災アプリへのポケットサイン防災ミニアプリの搭載は、災害時の避難者管理におけるDX化を大きく進める画期的な取り組みだと言える。リアルタイムでの避難状況把握は、迅速な救助活動や物資供給に繋がるだけでなく、避難者への適切な支援にも役立つだろう。しかし、マイナンバーカードの普及率や、高齢者などデジタル機器に不慣れな住民へのサポート体制の整備が課題となる可能性がある。

起こりうる問題への解決策としては、マイナンバーカードの申請支援や、アプリの使い方に関する分かりやすい説明資料・動画の提供、そして、デジタル機器に不慣れな住民への個別サポート体制の構築などが考えられる。さらに、多言語対応や、視覚障碍者への配慮など、アクセシビリティの向上も重要となるだろう。これらの課題をクリアすることで、より多くの住民がアプリを活用できるようになり、防災対策の強化に貢献できる。

今後追加してほしい機能としては、避難所における混雑状況の表示や、避難所間の移動状況の把握、そして、災害発生時の緊急連絡機能などが挙げられる。また、避難所以外の安全な場所への移動状況も把握できる機能があれば、より詳細な避難状況を把握できるだろう。これらの機能強化によって、より安全で安心な避難誘導を実現できることを期待したい。