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DESIGN

公開：2024-12-04

コクヨが文具業界初のアクセシブルコード採用紙パッケージを導入、多言語対応と環境配慮で商品理解の向上を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• コクヨが文具業界初のアクセシブルコード採用紙パッケージを導入
• 多言語表示や音声による商品情報の提供が可能に
• 12月11日から針なしステープラーとハサミから順次展開

文具業界初のアクセシブルコード採用紙パッケージ

コクヨ株式会社は環境配慮の観点から、ブリスターパックを採用していた金属文具を紙パッケージに切り替え、文具業界で初めて多言語表示や音声で情報を認識できるアクセシブルコードを2024年12月11日から導入することを発表した。アクセシブルコードを活用することで、外国人や視覚障がい者でも商品の特徴や使い方を理解しやすくなるだろう。^[1]

紙パッケージへの切り替えにより、商品価値がより分かりやすく整理されたデザインが可能となり、印刷面の増加によって購買に関わる情報をよりスッキリと見せることができるようになった。また、商品の姿だけでなく使用シーンを表示することで、ユーザーが商品をイメージしやすい環境を整えることに成功している。

この取り組みはコクヨグループが推進するインクルーシブなモノ・コトづくりのプロセス「HOWS DESIGN」から生まれたものだ。環境負荷軽減への貢献と社会のバリアをなくすことを目指し、活き活きと働き学ぶ人を増やすことを目標としている。

アクセシブルコード採用紙パッケージの特徴まとめ

アクセシブルコードについて

アクセシブルコードとは、多言語・音声対応の2次元バーコードのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• QRコードと同規格で専用アプリ不要
• 指で触って認識できる凹凸付き
• 端末設定に応じた言語での情報表示

アクセシブルコードは医薬品業界での実績が豊富であり、文具業界では今回のコクヨの採用が初めてとなる。障がいの有無や言語の違いに関係なく、誰もが商品情報にアクセスできる画期的なシステムとして注目を集めている。

紙パッケージとアクセシブルコードに関する考察

コクヨの紙パッケージとアクセシブルコードの導入は、環境配慮とユニバーサルデザインの両立という観点で画期的な取り組みである。特に金属文具のような触感が重要な商品において、従来のブリスターパックから紙パッケージへの移行は大きな挑戦となるが、多面的な情報提供によってその課題を克服しようとしている点が評価できるだろう。

今後の課題として、紙パッケージの耐久性や商品保護の観点からの検証が必要になってくる可能性がある。アクセシブルコードの読み取り精度や、パッケージの経年劣化による凹凸の認識性能の低下なども、長期的な運用において考慮すべき点となるだろう。

将来的には、アクセシブルコードを活用したオンラインコンテンツとの連携や、商品使用方法の動画案内など、デジタルとフィジカルを融合させた新しい顧客体験の創出が期待される。ユニバーサルデザインと環境配慮の両立は、文具業界全体のスタンダードになる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「文具業界初（※）！多言語表示や音声で情報を得られる"アクセシブルコード”を採用した紙パッケージを導入 | コクヨ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000998.000048998.html, (参照 24-12-04).

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