セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-06

HANATOUR JAPANがSecurifyを導入、グローバル開発におけるセキュリティテストの効率化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• HANATOUR JAPANがSecurifyを導入し開発効率が向上
• セキュリティテストの運用工数が大幅に削減
• 日本とベトナムで同時利用可能なSaaS型ツールを実現

Securifyの導入によりHANATOUR JAPANのセキュリティ対策が強化

株式会社スリーシェイクは、インバウンド専門の総合旅行会社HANATOUR JAPANにセキュリティツールSecurifyを導入し、その事例インタビューを2024年12月5日に公開した。HANATOUR JAPANは韓国の大手旅行会社ハナツアーの日本法人として、アジアや欧州、中東向けのインバウンド観光ツアーを企画・販売している企業である。^[1]

HANATOUR JAPANはBtoBtoCサイト運営において、機能追加やリリースに伴うセキュリティテストが開発速度に追いつかない課題を抱えており、ベトナムでの改修作業との連携も必要としていた。Securifyの導入により本番環境への反映前にセキュリティ診断が可能となり、リリース前の対策実施と日本・ベトナム双方からの利用が実現したのである。

SaaS型のツールであるSecurifyは、IT資産の棚卸しと脆弱性診断を通じたリスク評価のサイクルを可能にし、持続可能なセキュリティ対策を提供している。ASM、Webアプリケーション診断、SaaS診断、WordPress診断という4つの主要機能を備え、効率的なセキュリティ管理を実現するものだ。

Securifyの主要機能まとめ

導入事例の詳細はこちら

BtoBtoCについて

BtoBtoCとは「Business to Business to Consumer」の略称で、企業間取引を経て最終的に一般消費者に製品やサービスが提供されるビジネスモデルのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 企業間取引と消費者向け販売の両方の特性を併せ持つ
• 複数の企業が連携してサービスを提供する形態
• 各段階での品質管理やセキュリティ対策が重要

HANATOUR JAPANの事例では、旅行商材の販売においてBtoBtoCモデルを採用しており、セキュリティ対策の強化が重要な課題となっていた。Securifyの導入により、開発からリリースまでの各段階でセキュリティを確保しつつ、効率的なサービス提供が可能になったのである。

Securifyの導入効果に関する考察

Securifyの導入によって実現したセキュリティテストの効率化は、グローバルな開発体制における重要な成果といえるだろう。特に日本とベトナムという地理的に離れた拠点間での連携において、SaaS型のツールを採用したことで時差や場所の制約を受けることなく、セキュリティ診断と改修作業を進められる点が高く評価できる。

一方で今後の課題として、インバウンド需要の増加に伴うトラフィック増大時のセキュリティ対応や、新たな脅威への対策が考えられる。これらの課題に対しては、Securifyの診断機能の継続的な強化や、セキュリティポリシーの定期的な見直しが有効な解決策となるだろう。

セキュリティ対策はコストと捉えられがちだが、開発効率の向上やリスク低減による事業継続性の確保という観点から、重要な投資として位置づけられる。今後はAIを活用した脅威検知や、より詳細なリスク分析機能の追加など、さらなる機能拡充に期待が寄せられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「セキュリティツール「Securify」、インバウンド専門の総合旅行会社「HANATOUR JAPAN」が導入 | 株式会社スリーシェイクのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000283.000024873.html, (参照 24-12-06).

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