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NEDOが衛星データ、蓄電池、AI分野で技術開発コンテストを開催、向井千秋氏と石黒浩氏が登壇し最大1000万円の懸賞金を提供

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

NEDOが衛星データ、蓄電池、AI分野で技術開発コンテストを開催、向井千秋氏と石黒浩氏が登壇し最大1000万円の懸賞金を提供

PR TIMES より


記事の要約

  • NEDOが3分野でChallenge懸賞金プログラムの最終選考会を開催
  • 向井千秋氏や石黒浩氏など著名人が各分野でゲスト登壇
  • 衛星データやリチウムイオン蓄電池、AIなど3分野で実施

NEDOによる技術課題解決型の懸賞金プログラム開催

NEDOは衛星データ活用、リチウムイオン蓄電池、人工知能の3分野における技術課題解決を目指し、NEDO Challenge懸賞金活用型プログラムの最終選考会と表彰式を2024年12月から2025年1月にかけて開催することを2024年12月5日に発表した。各分野の最終選考会には宇宙飛行士の向井千秋氏やロボット工学者の石黒浩氏など著名人がゲストとして登壇することになっている。[1]

衛星データを活用した分野では、グリーン分野に資するソリューション開発を目的とし、カーボンクレジット基盤構築やエネルギーマネジメント基盤構築など3つのテーマで最大1000万円の懸賞金が設定された。リチウムイオン蓄電池分野では、回収システムの安全性向上と作業効率化を目指し、検出装置や発火危険性の回避装置の開発に取り組むプロジェクトが展開されている。

サイボーグAIチャレンジでは、筋電位や脳波などの生体情報から人間の身体操作や運動情報を予測するAI技術の開発が進められており、スケートボードトリック分類や重心位置予測などのテーマで各賞最大100万円の懸賞金が用意されている。石黒浩氏のビデオ講演では、BMIなどへの発展可能性についても言及される予定だ。

NEDO Challenge 3分野の開催概要

衛星データ リチウムイオン蓄電池 サイボーグAI
開催日時 2025年1月23日 2025年1月22日 2024年12月19日
会場 五反田JPビルディング ベルサール神田 赤坂インターシティ
ゲスト 向井千秋氏 滝沢秀一氏 石黒浩氏
賞金(1位) 1000万円 1000万円 100万円

懸賞金型研究開発方式について

懸賞金型の研究開発方式とは、研究開発の目標を掲げて多数の応募者を募り、コンテスト形式で競わせる仕組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 目標水準以上の成果を上げた上位者に懸賞金を支払う
  • 民法に基づいて懸賞金が交付される
  • さまざまなアイデアやアプローチを募ることができる

懸賞金型の研究開発方式は諸外国では政府や財団による活用実績が豊富に存在しており、開発期間終了後に成果を評価して懸賞金を交付する形式が一般的となっている。日本国内では同方式の実施例はまだ多くないものの、NEDOは2023年度からこの方式を本格的に導入し始めたところだ。

NEDO Challenge懸賞金プログラムに関する考察

衛星データ、リチウムイオン蓄電池、AIという3つの重要技術分野でコンテスト形式の開発プログラムを実施することは、日本の技術革新を加速させる有効な取り組みとなるだろう。特に各分野で著名人をゲストに招き、技術的な知見を共有する場を設けることは、参加者のモチベーション向上と技術の普及啓発に大きく貢献する可能性がある。

しかし、懸賞金型の研究開発方式は日本ではまだ実施例が少なく、運営ノウハウの蓄積が課題となる可能性がある。また、開発成果の知的財産権の取り扱いや、開発終了後の事業化支援体制の整備なども重要な検討事項となるだろう。

今後は本プログラムを通じて発掘された技術シーズを実用化・事業化につなげるための支援体制の強化が期待される。特に企業との共同研究機会の創出や、ベンチャー企業の育成支援など、開発成果を社会実装するための具体的な取り組みが重要になってくるはずだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「“NEDO Challenge”「NEDO懸賞金活用型プログラム」プログラムの最終選考会・表彰式の観覧者募集を開始しました | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000133.000135644.html, (参照 24-12-06).

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