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公開：2024-12-11

アジラがAI警備システムをビナウォークで実証開始、行動認識AIで安全な商業施設運営を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• アジラのAI Security asillaがビナウォークで実証実験開始
• 既設カメラ46台で行動認識AIによる異常検知を実施
• DX技術活用で少人数での安全な警備体制を目指す

アジラのAI警備システムがビナウォークで実証実験を開始

アジラは小田急ビルサービスと共同で2024年12月9日から2025年3月31日まで、神奈川県海老名市の商業施設ビナウォークにおいてAI警備システム「AI Security asilla」の実証実験を開始した。既設のカメラ46台を活用し、行動認識AIによる映像解析を実施することで、お客さま同士のトラブルや転倒、長時間滞留などの検知を目指している。^[1]

小田急ビルサービスは将来の生産年齢人口減少を見据え、DX技術を活用した効率的な警備体制の構築に取り組んでいる。実証実験では館内の混雑状況や明るさなど環境変化への対応を検証し、マンパワーに依存しない新たな警備オペレーションの実現を目指すことになった。

両社は2024年9月24日に販売提携契約を締結しており、本実証実験の結果を踏まえて映像解析と警備オペレーションを組み合わせた新サービスを開発する予定だ。駅や商業施設、ホテルなどへの展開を通じて、小田急沿線を中心とした安全・安心な街づくりに貢献することを目指している。

AI Security asillaの実証実験概要

AI Security asillaの詳細はこちら

行動認識AIについて

行動認識AIとは、カメラ映像から人物の動作や行動パターンを自動的に検出・分析する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• リアルタイムでの異常行動や不審行動の検知が可能
• 環境変化に対応した継続的な学習と分析を実施
• 人による監視の限界を補完し24時間365日の監視を実現

AI Security asillaでは特許を取得した「違和感検知」技術により、通常とは異なる行動パターンを即座に検出することが可能となっている。既存のカメラシステムを活用できる点も特徴で、初期導入コストを抑えながら高度な警備体制を構築できる。

AI警備システムの実証実験に関する考察

商業施設における警備員の人手不足は深刻な課題となっており、AI警備システムの導入は効率的な解決策となり得る。特に行動認識AIによる24時間体制の監視は、人的リソースの制約を克服し、より安全な施設運営を実現する可能性を秘めている。

AIによる監視システムの導入には、プライバシーへの配慮や誤検知への対応など、新たな課題も存在する。実証実験を通じて、これらの課題に対する具体的な解決策を見出し、より実用的なシステムへと発展させることが重要だ。

今後は単なる異常検知だけでなく、来場者の行動分析やマーケティングデータとしての活用など、多面的な展開が期待される。AI Security asillaの実証実験は、次世代の施設管理モデルを構築する重要なステップとなるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「アジラが開発するAI警備システム「AI Security asilla」が、海老名駅前の商業施設ビナウォークにて実証試験を開始 | 株式会社アジラのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000282.000043312.html, (参照 24-12-11).

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